競艇はありとあらゆる細かな点まで観客に公表します。
公式の出走表にはありとあらゆる情報が記載され、そのほとんどが予想に影響を与えるものとなっています。
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この記事では知ってそうで知らなかった部品交換にスポットを当ててその意味や効果を記載していきます。
ボートレースにおける部品交換の効果や重要性
ボートレースで使用されるボートやモーター(エンジン)ですが選手が持ち運ぶことは現実的に不可能です。
群馬支部の選手が日本最西端及び最南端の大村競艇場(長崎県)に遠征することがあるので毎回毎回大きく重いボートやモーターを送ると搬送費は膨大になります。
さらに各選手が所有するモーターやボートを使用してレースを行った場合、新人選手が不利になってしまうのは明白です。
そのため、競艇のレースで使用されるモーターは各競艇場が所有されているものを抽選で決定し、1節間は各選手がそれぞれのボートとモーターを使用します。
部品交換の意味
抽選が決定したらそのまま使用するわけではなく、天候や風速、コースに合わせて各自で調整を行ってレースに挑みます。
出走表に部品交換が書かれていることがありますが、全8種類の部品交換とその説明をしていきます。
キャブレター
握り込みやエンジンの立ち上がりが悪い時に交換します。
キャブレターを交換することで燃料の流速量が変化してくるため、交換には選手の判断力が重要になってきます。
フロートを調整することによって伸び型や出足型にも変化することが可能になります。
ギヤケース
伸び型・出足型を選びやすく交換による変化が最もわかりやすいです。
接触などによって破損された時も交換されます。
キャリアボディー
排気効率の改善やエンジンパワーを上昇させたい時に交換します。
よってキャリアボディー交換を行っている選手のほとんどが直前までの成績でイマイチな結果を残していることが多くなります。
クランクシャフト
いろいろな整備を行い、細かい調整をしても改善されない場合、最後の手段としてクランクシャフトを交換します。
また、クランクシャフトは転覆などでも変形するため交換が必要になってきます。
シリンダーケース
大幅にエンジンパワーを上昇させたい時に交換します。
クランクシャフトの次に大きな整備となります。
ピストン
エンジンにパワーを求める時に交換します。
サイズなどを選択する必要があるため、エンジン回転に影響を与えますが悪く影響する場合もあります。
ピストンも転覆などによる形状変形時に交換します。
ピストンリング
エンジン整備の基礎的なものです。
摩耗による出力低下が起きた時に交換します。
交換することでエンジン本来のパワーを復活させます。
電気系統一式
エンジンの始動性や立ち上がりを改善する時に交換します。
その名の通り、電気制御される部品の交換となります。
出走表における部品交換の略語
出走表では上記の図のようにどの選手がどこを調整したのかが書かれています。
この交換はレースが開催されたあとも交換されることがあるため、随時チェックしておくといいでしょう。
それぞれの部品交換を略して掲載している場合もあるのでこちらも覚えておくと良いでしょう。
略 | 部品 |
キ | キャブレター |
ギ | ギヤケース |
ボ | キャリアボディー |
ク | クランクシャフト |
シ | シリンダーケース |
ピ | ピストン |
リ | ピストンリング |
電 | 電気系統一式 |
他にも安定版使用やヘッドガスケットの交換など予想にも関係してくる基礎となる記事を書いているのでこちらもご覧ください。
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