競艇予想をする上で水面は非常に重要になってきます。
日本全国には24のボートレース場がありますがその形も水質もそれぞれ異なります。
この記事では芦屋競艇場の水面特徴を詳しく解析していき、インは有利なのか・万舟は発生しやすいかなど予想に役立つ情報を書いていきます。
目次
インが強いと勘違いされる芦屋競艇場の水面を徹底攻略
競輪発祥の地でもある福岡県に位置する芦屋競艇場。
水面特徴の説明の前にまずは芦屋競艇場に関して説明していきます。
その場所は遠賀郡芦屋町にありますが福岡市よりも北九州市寄りに所在しています。
北九州市といえば若松競艇場があることで知られていますが芦屋競艇場と若松競艇場は日本一距離が短いことでも知られています。
その距離は車で約20分ですが実際に地図で見てみるとこれほどまでに近いので驚きですね。
ここまで距離が近いので昔は選手が使う宿舎が共同だった時代もありました。そのため、芦屋競艇場と若松競艇場で同時開催をすると宿舎を利用できない選手も出てくるので日程がかぶらないように開催されていました。
現在では若松競艇場に新たな宿舎が建設されているため、同時開催が可能となりました。
芦屋競艇場と若松競艇場の関係 日本唯一アレができる
2010年から業界初のモーニングレースである”サンライズレース“を実施していて、第1Rのスタート展示時刻が通常よりも早い午前9時で最終第12Rの舟券発売締切時刻が14時42分となっています。
G2/G1/PG1/SGは昼間の開催となりますがそれ以外のG3/一般戦はすべてサンライズレースが適用されています。
感が鋭い人は気づいたかもしれませんが、終了時刻が早い理由は若松競艇場が関係しているのです。
若松競艇場ではパイナップルナイターと称して舟券発売締切時刻が15時15分前後となっています。
そのため、芦屋競艇場が終わった後は若松競艇場まで移動をしてハシゴ酒ならぬハシゴ競艇をすることが可能なのです。
どちらの競艇場にとってもメリットがある上に観客は朝から夜までドップリ競艇に浸かることもできます。
芦屋競艇場で負けて若松競艇場で取り戻すなんていうことも可能なため、一発逆転を狙う人も多いのではないでしょうか。
もちろん逆もありきですが…
過去の共同宿舎の件といい、芦屋競艇場と若松競艇場は持ちつ持たれつの関係にあるかと思われます。
芦屋競艇場の波について
元々はれんこん畑だった場所が使えなくなり、人口プールを作って芦屋競艇場にしました。
水深は浅い上に山に囲まれた淡水プールとなっています。
芦屋競艇場がある芦屋町自体は海に面しているものの競艇場自体は遠賀川(おんががわ)の近くの人口プールに所在しています。
海水ではなく、人口プールで波の高さは平均3.5センチ程度です。
芦屋競艇場が小高い丘に囲まれていることもあり波はもちろん、風もほとんど影響を受けません。
春先にホーム向かい風が穏やかに吹くくらいでコースによる着順にはほとんど影響しません。
風速5m以上の風がある時は波も荒くなり万舟が出やすくなりますがそれ以外は特段気にする必要もありません。
インの強さには裏があった!
競艇では1コース(1枠)の1着率が非常に高いことはもはや常識となっています。
各競艇場において、1コースの1着率は異なるのですがその割合を見て1号艇1着の信憑性を測る人が多いはずです。
全国24の競艇場の1コースからの1着率や連対率をご覧ください。
場 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
芦屋 | 61.70% | 78.10% | 86.70% |
桐生 | 50.00% | 68.80% | 79.40% |
戸田 | 43.60% | 61.80% | 73.20% |
江戸川 | 44.10% | 63.40% | 75.50% |
平和島 | 44.00% | 62.40% | 73.20% |
多摩川 | 50.50% | 67.30% | 77.70% |
浜名湖 | 51.30% | 69.10% | 78.90% |
蒲郡 | 54.50% | 71.90% | 80.20% |
常滑 | 56.30% | 72.70% | 80.70% |
津 | 55.60% | 73.30% | 81.20% |
三国 | 52.20% | 71.50% | 80.10% |
びわこ | 48.20% | 67.10% | 76.10% |
住之江 | 55.40% | 71.90% | 81.60% |
尼崎 | 55.90% | 73.40% | 82.90% |
鳴門 | 47.90% | 66.30% | 76.40% |
丸亀 | 52.90% | 71.00% | 80.60% |
児島 | 56.80% | 74.50% | 82.60% |
宮島 | 56.70% | 72.80% | 81.30% |
徳山 | 63.20% | 78.70% | 85.90% |
下関 | 57.30% | 74.60% | 83.80% |
若松 | 56.50% | 75.00% | 83.70% |
福岡 | 49.80% | 68.40% | 78.80% |
唐津 | 51.60% | 71.20% | 80.80% |
大村 | 66.80% | 81.20% | 87.30% |
全国の競艇場と比べても1コースの強さは一目瞭然だと思います。
季節別で見ると夏の1コースの1着率が一番低いのですがそれでも1着率は「58.9%」と非常に高い数値になっています。
それじゃあ、1号艇ばかりを軸にして3連単を購入したり1号艇の単勝ばかりを購入すれば当たって勝てる!…そう思う人がほとんどだと思いますが要注意です。
番組構成に惑わされるな
芦屋競艇場の1コース1着率の高さは番組編成(枠順)に原因がありました。
SGやG1以外のレースの大半ではA階級の選手が1枠に入りやすくなっており、インの強さは水面が原因のものではなく、番組マンと呼ばれる番組編成をする人間による人為的なものだったのです。
A階級が1号艇からのスタートで2号艇~6号艇がB階級の選手だった場合、1号艇が勝つのは当然のことです。
さらにモーニングレースが導入される前は4レースが進入固定で1号艇~6号艇まで枠なりスタートが必須のルールで行われていました。
モーニング導入後は1レースをサンライズV戦として1号艇のみA階級、その他はB階級の選手が枠入りし、2レースが1号艇と4号艇のみA階級選手、3レースが…といった感じでとにかくA階級選手が1着になりやすいように編成されています。
この事実を知ると知らないでは大きな差です。
特にG1やSGといった大きなタイトルでは進入固定はもちろん、特定の階級の選手に対する優遇は一切なくなり、全選手がフェアに戦うことになります。
G1やSGのレースにおいて本当の水面はどうなっているのかを攻略していきます。
芦屋競艇のサンライズレースとは
芦屋競艇場のサンライズレースとはいったいどんな内容なのでしょうか?
サンライズレースは競艇に限らず、競馬や競輪、オートレースなどの公営競技の中でも第1レースの開始時刻が最も早いレースとなります。
通常であれば開門時間も8時15分とかなり早くなっています。
枠順(番組編成)も非常に変わったものなのでサンライズレースの際はこの点に注意しながら予想しましょう。
レース | 通称 | 構成 |
第1R | サンライズV(ブイ)戦 | 1号艇にA級選手、2~6号艇にB級選手 |
第2R | サンライズW(ダブル)戦 | 1・4号艇にA級選手、2・3・5・6号艇にB級選手 |
第3R | サンライズX(クロス)戦 | 1・3・5号艇にA級選手、2・4・6号艇にB級選手 |
第4R | サンライズY(ワイ)戦 | 進入固定レース、1号艇にA級選手 |
第5R | サンライズZ(ゼット)戦 | 1・2号艇にA級選手 |
第7R | 予選・一般戦 | 進入固定レース |
第8R | 昼どき戦 | 1号艇にA級選手 |
芦屋競艇の本当の水面特徴
ほとんどの予想サイトや新聞・雑誌では人為的に1号艇が強いということに気づいていません。
過去には九州の5つの競艇場の中で一番まくりが決まりやすい水面だったのです。
しかし最近になって“芦屋競艇はインが強くなってきた”とされていますがその理由には言及していません。
芦屋のインが強くなってきているのは上記で記載した通りですが本当の水面特徴はどうなのでしょうか?
通常に競走をしても1号艇の1着率は飛び抜けて高いのでしょうか。
図のように第1ターンマークとスタンドの幅が53mに対し、第2ターンマーク側は63mと広くなっています。
また、第1ターンマーク側は90mでその先の対岸には自然の葦とうイネ科の植物が生えていることで選手に安心感が与えられ、全速で握ることができます。
そのために【全速まくり】や【全速差し】を得意とする選手が勝ちやすくなってきます。
3枠・4枠のセンターもしっかりと決まりやすい水面になっています。
また、10万円を超える特大万舟券も高い頻度で発生する点も覚えておきましょう。
注意なのがあくまでインが弱いという訳ではありません。
絶対的信頼をおける選手が1号艇に入ればインを軸とした3連単を、そうでない場合は3号艇・4号艇を軸に流すのがおすすめです。
特に注目なのは若手選手の積極的な攻め、悪く言えば若さゆえの無茶苦茶な攻めが決まる時は大抵、超高配当が出やすいので時には狙ってみるといいでしょう。
ボートレース芦屋 住所・施設
芦屋競艇場には地上64mもの高さの展望台、夢リア展望タワーがあります。
芦屋競艇場に行く際もこの展望台を目印にすればわかりやすいですね。
この展望台は芦屋競艇場の入場料100円を払えば誰でも登ることが出来ます。(無料開放している日もあります)
さらにこの展望台からレースを見ることも可能です。
テレボートのインターネット投票で舟券をスマホで買い、上からボートレースを観戦するということも可能ですがコースの大部分が見れる訳ではないのでご注意下さい。
ボートレース芦屋(芦屋競艇場)概要
航空自衛隊の芦屋基地が町の面積の半分を占めていますが、この見返りとして芦屋競艇場が作られました。地域振興で町に競艇の売上が入る仕組みです。
コースは九州5会場の中でまくりが効きやすかったが現在では1コースの勝率が50%以上に。
・モーター → 減音
・水質 → 淡水
・干満差 → なし
・レコード → 1.43.1 川上 剛 2011/12/31
所在地 | 〒807-0133 福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋3540 |
---|---|
電話番号 | 093-223-0581 |
交通・ アクセス | ・無料タクシーJR黒崎・折尾・遠賀川の各駅前から運行 ・無料送迎バスJR折尾駅~ボートレース場間(遠賀川駅経由)を運行 ・ボートレース場~JR黒崎駅(熊西経由)を運行(12R終了後) ・戸畑方面からの無料バス運行 |
WEB サイト | http://www.boatrace-fukuoka.com/ |
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