ボートレーサーを目指す人の中で多くの人にこの問題が立ちふさがります。
その問題を解決する方法をはじめボートレーサーの視力に関するあれこれを調査しました。
目次
ボートレーサーになるためには視力も絶対条件
ボートレーサーの平均年収は1600万円と他のスポーツと比べても年収が高くなっています。
ボートレース界において過去最大に賞金を獲得している選手は松井繁(大阪)でその金額は37億円にも上ります。
そのため、特に若い世代は将来の夢にボートレーサーを挙げる人も少なくありません。
しかしボートレーサーは誰でもなれるわけではありません。
まずはボートレーサー養成所(かつてのやまと学校)に入所し、1年間の厳しい訓練を経て卒業試験に受かった選手だけが晴れてレーサーとしてデビューできます。
その養成所も誰でも入所できるわけではありません。
ボートレーサー養成所の条件
これまで宿泊費や食費などといった自己負担額、120万円が入所時に必要でしたが平成29年からこれらの費用が無償化されました。
無償化されたことで倍率は更に高くなったことでしょう。
倍率は40倍前後とも言われています。合格率にして2.5%と養成所の入所自体が困難となっています。
さらに入所には様々な条件があります。
入所日に中学校を卒業している15歳から29歳までが対象で身長175センチ以下が必須条件となります。
これに加えて男子は47kg以上57kg以下、女子は42kg以上50kg以下という体重制限もつきます。
この条件であればクリアしている人も多く、身長は別として体重制限で引っかかってしまう場合は増減の調整さえすれば難なくクリアできます。
しかし身長と同様、クリアが難しい項目もあります。
ボートレーサーの視力は0.8以上が必須
ボートレーサー養成所に入所するには視力が両眼とも0.8以上である必要があります。
普通自動車免許で必要な視力は両眼で0.7以上なのでそれ以上に視力がよくなければいけません。
コンタクト・メガネは不可
ボートレーサーはメガネやコンタクトレンズの装着は認めらていません。
また、フェイキックIOLというレンズを眼球に埋め込む方法、「有水晶体眼内レンズ」の手術も禁止されています。
これらが禁止されている理由は事故をした際に眼を守るためです。
レーシック手術が認められている
視力が0.8に満たないけどボートレーサー(競艇選手)になりたい場合、最後の手段としてレーシックが残っています。
レーシックとは角膜をレーサーで削ってレーザーを当てて視力を回復する方法です。
短時間で手術が終わり、入院もありません。
保険適用外のため、実費負担となりますが料金は両眼で6万円~50万円と様々です。
リスクが無い訳ではなく、成功例90%と言われていて失敗例も耳にします。
日本白内障屈折矯正手術学会によるとレーシック手術で失明をすることはまずないということです。
昔はレーシック(視力矯正)が禁止されていましたが昨今の時代背景などが考慮され(怪我の影響も少ないことから)、現在ではレーシック手術で視力を回復する方法は良しとされています。
オルソケラトロジーという方法も
オルソケラトロジーとは視力矯正の一つの方法で夜、寝ている間に専用のレンズを装着して日中は裸眼で過ごせるという治療です。
特殊なコンタクトレンズは角膜の形を矯正するものなので一定期間、使用を中止すれば角膜は元に戻り視力も元通りになります。
こちらは即効性がなく、治療効果は一過性なので使用は続ける必要があります
保険適用外の治療のため全額自己負担となりますが金額は10~20万円前後が相場です。
その後も3年に1度の視力検査
レーサーになった後も3年に1回の登録更新があります。
その際に裸眼で0.5以上の視力がなければ更新をすることができません。
よってボートレーサーである以上、常に両眼で0.5以上の視力が必要になります。
養成所の入所試験時の視力検査において当てずっぽうでクリアをするという考えは後々に自分を苦しめることになるでしょう。
過去には愛知支部の登番2983・鵜飼菜穂子が登録更新の際に視力検査をクリアすることができず一度登録を抹消されましたがその後、レーシック手術をうけて翌日に再登録をされたといった話もあります。
まとめ
現在では医学が発展し、もともとの視力が悪くてもレーシックなどでボートレーサーになれる可能性が広がりました。
ただしボートレーサーになるには視力の問題をクリアしても倍率も高く、入所自体が非常に困難となるため、レーサーになるがためにレーシック手術をするのもおすすめできません。
レーサーになるためにレーシック手術し、ドライアイや視力低下といった失敗のリスクを考慮したり、入所してもレーサーとしてデビューできないことを考えるとレーサーとして稼ぐよりも予想する側になって稼いだほうが堅実かもしれませんね!
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