競艇は専門用語が非常に多くあり、また競艇を始めたばかりの人は何がなんだか混乱してしまいがちです。
この記事ではよく耳にする“前検タイム”と“展示タイム”について詳しく説明しています。
前検タイムと展示タイムは全く違うもの
レースが始まる1日前に選手は開催地にいなければいけません。
開催日の朝に行った場合はモーター抽選も行っていないのでレースに出場できませんがその前に前検日に行けなかった場合はその時点で出場資格を失います。
前検日の詳しい説明はこちらからどうぞ
このレースが開催される前日を【前検日】と言います。
この日にモーターを抽選し、その後に計測したタイムを“前検タイム”と呼びます。
展示タイムというものがありますがこちらはレース直前の周回展示で計測するタイムのため、前検タイムとは全く異なるものとなります。
競艇初心者の人は前検タイムと展示タイムが混乱してしまう場合もあるのでまずはスタート展示を細部に渡って説明していきます。
ボートレース:スタート展示
スタート展示とは例えば3Rを例にとると2R終了後、3Rに出場する選手はピットに集まりスタートの練習を行います。
このスタート展示でスタートを切るタイミングや進入するコース(攻め方)、ピットアウトをあらかじめ予行練習しておくことができます。
昔はスタート練習と呼ばれていました。
観客は展示を見て“この選手は6号艇だけどもこの選手は3~4コースを取りに行く”などといったことが分かるのでその上で予想をします。
しかしこのスタート展示でのコース取りは競艇選手の駆け引きがあるので稀に本番レースと異なる場合もあるので注意が必要です。
スタート展示で進入コースを確定させると本番同様にスタートを切ります。
選手はここで本番の練習をし、観客はそれを予想材料にします。
周回展示
スタート展示後に旋回や直線の走りを見せるためにコースを2周するのですがこれを“周回展示”と言います。
競馬でいうパドックのようなものです。
展示タイムは150mの距離を指す
周回展示終了直後に各艇の展示タイムを知らせるアナウンスが流れます。
展示タイムは2周めのバックストレッチのスタートライン延長線から第2ターンマークまでの150mを計測しています。
このタイムが早ければ早いほど直線でのスピードが早く伸び足がいいとされます。
この展示タイムは直前情報などにも記載されるので参考にするとさらに予想がスムーズになることでしょう。
また、周回展示を現地観戦や生配信動画で見る場合は次の点をチェックしておくと予想が当たりやすくなります。
・ターンに入る時にスピードが緩まっていないか
・ボートが左右にぶれず安定しているか
・ターンをする際、外側に流れていないか
・ターン終了間際(出口)で加速できているか
この辺は慣れの部分もありますが、周回展示予想をマスターしてこその真の競艇予想師になれるのです。
前検タイムとは
前検タイムとは上記で説明した展示タイムと全く同じです。
しかし前検タイムを計測する際、ピットアウトやスタート展示(コース取り)の行動は省略されます。
モーター抽選を行った後、ペラ調整などを行った人から何人かで1グループになって前検タイムを計測します。
モーター抽選結果と同時に前検タイムが公開されるのはそのためです。
前検タイムは開催初日で展示タイムが見れない時など役に立ちます。
展示タイムの方が信用できる
前検タイムはレース前日に計測したタイムで展示タイムはレース直前に計測したタイムとなります。
“前日”と“直前”という点が異なるだけです。
前検タイムについては選手の体調が影響するだけでなく、天候・風・水面もレース当日と異なることが多いです。
そのため、前検タイムと展示タイムの2つがある場合、展示タイムを優先して予想材料にするといいでしょう。
しかしなんらかの理由でその時の展示タイムのみ遅くなってしまったという事も考えられるため、余裕があれば展示タイムを見て予想をたてたあとに前検タイムが著しく悪くないかなどをチェックするとより予想が当たりやすくなると思います。
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