スタート展示はスタート練習のこと
よく耳にするスタート展示(すたーとてんじ)とはレース前にスタートの練習をするものです。
ピットアウトの出足をはじめ、スタート時の進入コースを事前に客に見せることを目的に実施されています。
これを見た客は各選手のスタート展示を見て予想をします。
事前にスタートの練習をした選手は本番においてもスタート展示通りのコース取りになることがほとんどです。
このスタート展示におけるコース進入・スタートタイミングを観客に情報として提供します。
※出走表の「直前情報」にスタート展示や展示タイムが書かれています。
もともとはスタート練習という名前で実施されていましたが、スタート練習の進入コースは本番の進入に対してなんの制限も与えるものではありませんでした。
観客からすれば予想がしづらい上に紛らわしいという批判がでていました。そのためにスタート練習は1991年に廃止される流れになりました。
それから約10年後、コース進入が予想しづらいという面から名称を「スタート展示」に変更して再開されたのでした。
警察も出動するスタート展示事件勃発
1990年、九州のとある競艇場において事件が発生しました。
スタート練習において枠なり進入だったにも関わらず、本番では6号艇が1コースからの進入となり、そのまま逃げ切って1着でゴール。
スタート練習(今でいうスタート展示)通りに本番もスタートするのが通常ですが、この選手は練習とは異なる1コースからの進入でスタートを切ったのです。
予想する側からしてみれば、
「スタート練習で枠なりだから6号艇の1着はまずないだろう」
※競艇ではインコースが有利なため
と思っていたのにまさかの6号艇が1コースから進入したことによって6号艇が有利となり、予想がはずれて舟券がただの紙切れに化けてしまうのです。
これに怒り狂った観客はファン相談室や事務局に押し寄せる騒ぎに。施行者は警察が必要と判断し、通報。大事件になりかねないと近くの公園に機動隊を待機させるほどにまでなりました。
幸い、機動隊が出動するまでにはいたりませんでしたが、後日八百長事件の可能性があったのではないかということで関係者が事情聴取をうけたという話もあがっています。
スタート展示は予想を当てる上で重要な判断材料
スタート展示をみて予想をすることでより当たりに近づくことができます。
イン屋と呼ばれるインを無理矢理にでも取りに行こうとする選手を判断できたり、逆に阿波勝哉選手のようにアウトコースしか狙わない選手を把握したりとスタート展示は予想する上で必ずチェックしておきたい項目です。
他にも展示タイムなど予想に役立つ情報が公開されているのでスタート展示情報も参考に予想をしていくことをおすすめします。
コメント
客をなめるな 展示で舟券を買うのだぞ
詐欺師かな