1年で最大級の競艇イベントがついにやってきました。
優勝賞金として1億円が贈られるグランプリ(賞金王決定戦競走)は公営競技の賞金としては初の1億円超えということでギネスブックにも登録されています。
2018年12月4日現在、1,610名のボートレーサーがいますが全選手が目指すはこの”グランプリ出場”です。
レジェンドこと松井繁(大阪支部)も毎年の目標は「グランプリ出場」とブレません。
グランプリは出場条件のハードルが高い上にレース内容も非常に濃いものとなっています。
出場選手のスキルが高いため予想する側も相当な困難が伴うことでしょう。
この記事では2018年の競艇グランプリ、そして同時進行のグランプリシリーズについて詳しく書いていきます。
目次
【住之江競艇場】2018年競艇グランプリ 予想や概要
グランプリはほぼ毎年大阪の住之江競艇場で開催されていますが約7年に1回は住之江の地を離れて開催されます。
2018年のグランプリは例年通り住之江競艇場で開催されます。
グランプリの開催地ということもあり、住之江競艇場の売上は全国24の競艇場の中で毎年1位となっています。
グランプリは元々、“賞金王決定戦競走”のタイトルが付けられていますが2014年から通称「ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX) 」と称されています。グランプリ・GPと略されることもあります。
グランプリと同時に開催されるのがグランプリシリーズですがこちらも住之江競艇場でグランプリと平行して行われます。
基本的に10R以降のレース後半でグランプリが行われ、それより前でグランプリシリーズが行われます。
まずは開催概要をチェックしていきます。
開催地:ボートレース住之江 ※クリックするとGoogleマップが開きます
開催日程:2018年12月19日(水)~2018年12月24日(月)
タイトル:SG第33回グランプリ/グランプリシリーズ
優勝賞金:グランプリ/1億円 シリーズ/1,600万円
概要:開催は全6日間の日程で行われます。
優勝賞金1億円のグランプリですが優勝選手以外の賞金を調べていきます。
グランプリの全賞金 2位や3位は?
グランプリの優勝賞金が1億円ということは有名ですが優勝戦で惜しくも2着だった選手やトライアルで敗れた選手の賞金はどれくらいなのでしょうか?
グランプリの賞金のすべてを表にしました。
レース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
賞金王決定戦 | 1億円 | 4500万円 | 3100万円 | 2200万円 | 1900万円 | 1600万円 |
順位決定戦 | 1600万円 | 1000万円 | 700万円 | 500万円 | 400万円 | 350万円 |
トライアル1 | 45万円 | 34.5万円 | 27万円 | 19.5万円 | 16.5万円 | 13.5万円 |
トライアル2 | 53万円 | 42万円 | 34万円 | 29万円 | 26万円 | 24万円 |
賞金王決定戦(優勝戦)では2着の選手に4500万円が贈られますがこの賞金はグランプリを除くSGの賞金よりも高い金額です。
グランプリを除くSGの優勝賞金は最高で3,500万円(クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー)となっています。
グランプリがいかに高い賞金なのかが見て取れますね。
グランプリで優勝した選手が賞金王になりやすいということにも納得です。
グランプリシリーズ戦の賞金一覧
同時に行われるシリーズ戦の賞金も見てみましょう。
レース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
優勝戦 | 1600万円 | 600万円 | 380万円 | 320万円 | 300万円 | 280万円 |
特別選抜 | 180万円 | 120万円 | 90万円 | 70万円 | 60万円 | 55万円 |
特別選抜 | 100万円 | 70万円 | 50万円 | 40万円 | 37万円 | 35万円 |
準優勝※ | 30万円 | 23万円 | 18万円 | 13万円 | 11万円 | 9万円 |
予選 | 16万円 | 12万円 | 9万円 | 8万円 | 7万円 | 6万円 |
※には選抜戦・シリーズ復活戦・シリーズ特別戦が含まれます。
グランプリと比べるとやはり賞金は一気に下がってしまいますがそれでも他のタイトルと比べると非常に高いものとなっています。
シリーズ戦で優勝をすると1,600万円が与えられますがそれでもグランプリ6位の選手と同額になることからいかにグランプリがすごいものなのかが分かります。
2018年SGグランプリ出場選手
2018年1月1日からSGチャレンジカップ終了時点までの賞金ランキング上位の選手からスタート事故などによる選手を除外した上で出場選手が決定されました。
順位 | 登番 | 氏名 | 支部 | 獲得賞金額 | 出場 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4238 | 毒島 誠 | 群馬 | 1億4528万2500円 | 2年連続5回目 |
2 | 4320 | 峰 竜太 | 佐賀 | 9628万0000円 | 2年連続5回目 |
3 | 3897 | 白井 英治 | 山口 | 8955万4000円 | 3年連続6回目 |
4 | 4024 | 井口 佳典 | 三重 | 8944万6800円 | 3年連続8回目 |
5 | 4013 | 中島 孝平 | 福井 | 8041万9000円 | 3年ぶり4回目 |
6 | 3721 | 守田 俊介 | 滋賀 | 7829万3300円 | 3年ぶり2回目 |
7 | 3854 | 吉川 元浩 | 兵庫 | 7433万7000円 | 9年ぶり4回目 |
8 | 4296 | 岡崎 恭裕 | 福岡 | 6804万8000円 | 2年ぶり3回目 |
9 | 4262 | 馬場 貴也 | 滋賀 | 6778万8000円 | 初出場 |
10 | 4019 | 笠原 亮 | 静岡 | 6679万1000円 | 3年ぶり3回目 |
11 | 4444 | 桐生 順平 | 埼玉 | 6463万8959円 | 5年連続5回目 |
12 | 4168 | 石野 貴之 | 大阪 | 6390万8400円 | 5年連続6回目 |
13 | 3946 | 赤岩 善生 | 愛知 | 6067万5000円 | 9年ぶり3回目 |
14 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 東京 | 6012万5932円 | 8年ぶり12回目 |
15 | 3557 | 太田 和美 | 大阪 | 5871万0000円 | 2年ぶり10回目 |
16 | 3960 | 菊地 孝平 | 静岡 | 5820万1000円 | 3年連続7回目 |
17 | 3941 | 池田 浩二 | 愛知 | 5764万4000円 | 2年ぶり10回目 |
18 | 4344 | 新田 雄史 | 三重 | 5707万8146円 | 5年ぶり2回目 |
他のSGは優先出走権などが存在することがありますがグランプリでは優先出場枠は存在せず、その年に獲得した賞金がすべてとなります。
グランプリ出場のをかけて最後のチャンスだったSGチャレンジカップで優勝した馬場貴也選手が初出場となります。
同支部の守田俊介選手とのグランプリ出場は相当嬉しかったことでしょう。
2018年グランプリシリーズ出場選手
2018年賞金ランキング19位から60位の選手が対象となります。
但しグランプリと同様にスタート事故などをおこした選手は出場から除外されます。
順位 | 登番 | 氏名 | 支部 | 獲得賞金額 | 出場 |
---|---|---|---|---|---|
19 | 3783 | 瓜生 正義 | 福岡 | 5570万0000円 | 2年連続8回目 |
20 | 3573 | 前本 泰和 | 広島 | 5545万2000円 | 2年連続9回目 |
21 | 3942 | 寺田 祥 | 山口 | 5545万1000円 | 2年ぶり11回目 |
22 | 4044 | 湯川 浩司 | 大阪 | 5210万7000円 | 5年連続10回目 |
23 | 4266 | 長田 頼宗 | 東京 | 5189万0500円 | 4年連続5回目 |
24 | 4074 | 柳沢 一 | 愛知 | 5159万9000円 | 3年連続6回目 |
25 | 3744 | 徳増 秀樹 | 静岡 | 5133万5000円 | 2年ぶり8回目 |
26 | 4418 | 茅原 悠紀 | 岡山 | 5125万8000円 | 2年ぶり3回目 |
27 | 4547 | 中田 竜太 | 埼玉 | 4804万1000円 | 2年連続3回目 |
28 | 4371 | 西山 貴浩 | 福岡 | 4779万6800円 | 3年ぶり5回目 |
29 | 4028 | 田村 隆信 | 徳島 | 4732万7000円 | 3年連続11回目 |
30 | 4477 | 篠崎 仁志 | 福岡 | 4691万6000円 | 2年連続4回目 |
31 | 3622 | 山崎 智也 | 群馬 | 4687万9000円 | 2年連続7回目 |
32 | 3822 | 平尾 崇典 | 岡山 | 4575万6230円 | 4年ぶり11回目 |
33 | 4459 | 片岡 雅裕 | 香川 | 4538万4710円 | 2年連続2回目 |
34 | 4337 | 平本 真之 | 愛知 | 4537万5300円 | 5年連続8回目 |
35 | 4166 | 吉田 拡郎 | 岡山 | 4487万6000円 | 3年ぶり6回目 |
36 | 3996 | 秋山 直之 | 群馬 | 4239万3000円 | 4年連続11回目 |
37 | 3959 | 坪井 康晴 | 静岡 | 4229万7000円 | 2年連続9回目 |
38 | 4075 | 中野 次郎 | 東京 | 4098万9000円 | 2年ぶり7回目 |
39 | 4659 | 木下 翔太 | 大阪 | 4082万9000円 | 2年連続2回目 |
40 | 3978 | 齊藤 仁 | 東京 | 4053万2000円 | 2年ぶり5回目 |
41 | 4586 | 磯部 誠 | 愛知 | 4033万5000円 | 初出場 |
42 | 4831 | 羽野 直也 | 福岡 | 3959万8800円 | 2年連続2回目 |
43 | 4524 | 深谷 知博 | 静岡 | 3947万0800円 | 4年ぶり2回目 |
44 | 3499 | 市川 哲也 | 広島 | 3894万9000円 | 4年ぶり12回目 |
45 | 4042 | 丸岡 正典 | 大阪 | 3851万7000円 | 3年連続6回目 |
46 | 3908 | 重成 一人 | 香川 | 3817万9000円 | 4年連続10回目 |
47 | 4061 | 萩原 秀人 | 福井 | 3809万1500円 | 3年連続4回目 |
48 | 4848 | 仲谷 颯仁 | 福岡 | 3796万5000円 | 2年連続2回目 |
49 | 4500 | 山田 康二 | 佐賀 | 3784万9000円 | 2年連続2回目 |
50 | 4530 | 小野 生奈 | 福岡 | 3763万4532円 | 3年連続3回目 |
51 | 4503 | 上野真之介 | 佐賀 | 3705万0600円 | 初出場 |
52 | 3779 | 原田 幸哉 | 長崎 | 3673万6000円 | 2年ぶり11回目 |
53 | 3502 | 渡邉 英児 | 静岡 | 3645万5530円 | 6年ぶり7回目 |
54 | 4573 | 佐藤 翼 | 埼玉 | 3629万1500円 | 初出場 |
55 | 4350 | 篠崎 元志 | 福岡 | 3623万0500円 | 2年連続5回目 |
56 | 3983 | 須藤 博倫 | 埼玉 | 3586万1000円 | 2年連続9回目 |
57 | 3780 | 魚谷 智之 | 兵庫 | 3564万3000円 | 3年連続10回目 |
58 | 4237 | 大峯 豊 | 山口 | 3552万9000円 | 3年ぶり2回目 |
59 | 4297 | 山田 哲也 | 東京 | 3529万9294円 | 6年ぶり2回目 |
60 | 4504 | 前田 将太 | 福岡 | 3523万5000円 | 2年連続3回目 |
表の右上から表示件数の変更が行えます。
2016年のグランプリ優勝選手、瓜生正義は惜しくも出場を逃しました。2年ぶりの出場でグランプリ2Vが期待されていただけに残念です。
予備選手
順位 | 登番 | 氏名 | 支部 | 獲得賞金額 |
---|---|---|---|---|
予備1 | 3556 | 田中信一郎 | 大阪 | 3479万3500円 |
予備2 | 4136 | 江夏 満 | 福岡 | 3477万1300円 |
予備3 | 3555 | 野添 貴裕 | 大阪 | 3475万8270円 |
予備4 | 3898 | 平田 忠則 | 福岡 | 3474万9000円 |
予備5 | 4305 | 金子 拓矢 | 群馬 | 3462万4000円 |
予備選手は出場選手から欠場が出た場合に順に繰り上がり出場となります。
除外選手
以下の3選手はスタート事故による辞退期間中のため、グランプリおよびシリーズ戦の出場権利を失ってしまいました。
3415/松井 繁 /¥54,718,000
3473/石川真二 /¥42,505,810
4604/岩瀬裕亮 /¥34,704,000
また、3719辻栄蔵も¥50,394,000と高い賞金を獲得していましたが選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づく出場停止処分を受けたために欠場となります。
グランプリの進行を分かりやすく説明
グランプリは前半5日間で10Rのトライアルを行い、最終日6日目第12Rで賞金王(優勝選手)が決定されます。
詳細については初日・2日目で賞金ランキング7位~18位の12名でトライアル1を行います。
各選手2レースずつ行い、得点率上位の6名がトライアル2に進出できます。
トライアル1で上位6名に入れなかった選手はグランプリシリーズ戦に合流します。
トライアル2は賞金ランキング1位~6位のいわゆるシードとされている6名に加えてトライアル1で勝ち上がった6名の合計12名で行われます。
この12名のうち、上位6名がグランプリの優勝戦となる“賞金王決定戦”に勝ち進み1着の選手に優勝賞金1億円が贈られます。
この時の枠順はトライアル2の得点率順位によって1位は1号艇、2位は2号艇といった具合で決められます。
トライアル2の下位6名は最終日で“順位決定戦”を行うことになります。
なお、賞金王決定戦(最終日)に進出した6名は翌年のチャレンジカップとグランプリを除くすべてのSG競争(ボートレースクラシック/ボートレースオールスター/グランドチャンピオン/オーシャンカップ/ボートレースメモリアル/ボートレースダービー)の優先出走権が与えられます。
全6つのSGに優先的に出場できるということは翌年はそれだけ賞金を獲得しやすくなるので賞金王決定戦に勝ち進むだけでもその恩恵は大きい事がわかります。
2018グランプリトライアル1出走表
初日の2018年12月19日(水)、トライアル1の出走表が決定しています。
上記で説明したようにトライアル1なので賞金ランキング7位~18位の全12名が出走します。
グランプリトライアル1st【11R】出走表
枠 | 登番 | 選手 | 勝率 | 支部 |
1 | 4296 | 岡崎恭裕 | 7.72 | 福岡 |
2 | 4262 | 馬場貴也 | 7.34 | 滋賀 |
3 | 4168 | 石野貴之 | 6.80 | 大阪 |
4 | 3946 | 赤岩善生 | 7.97 | 愛知 |
5 | 3960 | 菊地孝平 | 7.39 | 静岡 |
6 | 3941 | 池田浩二 | 7.82 | 愛知 |
グランプリトライアル1st【12R】出走表
枠 | 登番 | 選手 | 勝率 | 支部 |
1 | 3854 | 吉川元浩 | 7.96 | 兵庫 |
2 | 4019 | 笠原亮 | 7.09 | 静岡 |
3 | 4444 | 桐生順平 | 8.03 | 埼玉 |
4 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 7.24 | 東京 |
5 | 3557 | 太田和美 | 7.79 | 大阪 |
6 | 4344 | 新田雄史 | 7.67 | 三重 |
トライアル1は2日目でも行われますが組合せは初日の着順で決定されます。
枠については抽選で決定されます。
グランプリシリーズ特別戦【10R】出走表
シリーズ戦の特別戦も枠順が決定しています。
特別戦は他のSGやG1レースのドリーム戦と認識しておけばOKです。
グランプリ優勝選手を予想
2018年のグランプリで優勝するであろう選手を予想していきます。
ほとんどの人が同意見だと思うのですが、2018年SGで2タイトル・G1で3タイトルを獲得し、獲得賞金ランキングでは大差をつけて1位を独走している毒島誠でしょう。
この勢いは止まることを知りません。
7月に若松競艇場で開催されたオーシャンカップ、そして8月に丸亀競艇場で開催されたボートレースメモリアルと2つのSGで連続優勝を達成した絶好調の選手です。
本人は何も変わっていないと発言していますがレースでの展開力や能力は明らかに上がっています。
今まで多くの失敗をしてきただけにその経験を糧にして今では競艇界のエースの1人に上り詰めました。
ペラ調整が重要となる住之江競艇場ですがグランプリでは去年、優勝戦に出場し、2015年にはグランプリ2位の実績もあるため、2018年のグランプリでの優勝が期待されます。
住之江競艇の水面はインが強いが冬は注意
1年を通して約3割が無風でなおかつインコースが強い住之江競艇場。
アウト艇がまくりにいってもイン艇に飛ばされることがよくあります。
しかし冬場に関しては注意が必要になってきます。
ホーム追い風が吹く冬場はイン艇の1マーク全速ターンが流れるため、差しが有利になってきます。
また、住之江の水面は工業用水硬い淡水のため選手はまず第一に乗りやすいように調整する必要があります。
この調整においても選手によって差が出てくるでしょうし、ベテラン選手ほど調整が上手いことはいうまでもありません。
引き波が残りやすい水面のため、2マークでの攻防戦は波乱も含まれ逆転劇になることもよくあります。
ボートレース住之江(住之江競艇場)概要
プール型水面で工業用水を使っていて水は硬め。通年ナイターで開催。
インに有利な展開になることが多いが2マークに曳き波が残る。その為、ボートが暴れて逆転劇も多くなる。
・モーター → 減音
・水質 → 淡水
・干満差 → なし
・レコード → 1.43.3 田中 信一郎 2003/22
所在地 | 〒559-0023 大阪府大阪市住之江区泉1-1-71 |
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電話番号 | 06-6685-5112 |
交通・ アクセス | ・地下鉄四ツ橋線・住之江公園駅下車。北口出口から徒歩3分 |
WEB サイト | http://www.boatrace-suminoe.jp/ |
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