ギャンブルをするにあたって負けてもいいやと思う人はいるはずがなく、誰もが勝ちたい、すなわちプラス収支にしたいと思、切磋琢磨して予想をしたり、データをかき集めたり、攻略法を探したりと努力しています。
しかしほとんどの人はギャンブルで負けているというなんとも悲しい事実から目を背けたくもなります。
ギャンブルが原因で借金をしたり、大切な人を失ったり、時には犯罪を犯してしまったり…
そんな依存症ともいえる人にむけて啓発週間がやってきました。
2020年ギャンブル依存対策啓発週間
今年もやってきました!1週間のギャンブル依存啓発週間です!
…といってもギャンブルで遊んでいる人は誰一人としてこの件に無関心でしょう。
胴元となる施行者・陣営も「一応こういう啓発活動を行っていますよ」と念の為アピールしているとしか見れないのは当然のことですね。
ボートレースではつい一ヶ月以内に新型コロナウイルスの件で6億円を寄付したと発表しましたが6億円の出どころは観客が負けたお金です。
それからすぐに「ギャンブルにのめり込むのはやめましょう!」と啓発活動をしても説得力に欠けると思ってしまいます。
しかしこの啓発週間は法律によって定められているものなのです。
ギャンブル等依存症対策基本法
2018年から施行されたギャンブル等依存症対策基本法は本部長に菅官房長官を置く組織です。
しかもこの計画はわずか3年間、2021年までです。
カジノ法案の匂いがプンプンしてしまうのですが…
具体的にはボートレース場や場外に設置されているATMを撤去する、競艇にのめり込んでいる人の家族や本人が入場制限を申請するという非現実的な対策がなされています。
こんな制度を知らない人が大半でしょう。しかしボートレース公式ホームページのトップには大きくこの件が表示されています。
依存症対策の詳細はこちら▽
パチンコはギャンブルではない!?
パチンコ・スロット・競馬・競輪・オートレース・そしてボートレース。
これらに共通していることといえば…もちろんギャンブルです。
とは言ってもパチンコ・スロットはギャンブルとして認定されていません。
パチンコなどがギャンブルに該当すれば賭博罪として全国のパチンコ屋は逮捕されてしまうため、3店方式という流れで抜け道を作っています。
②玉などを増やし、それを特殊景品と交換する
③特殊景品を専用のお店で買い取ってもらう
誰がどう見てもギャンブルですね。
日本にいるだれもが「パチンコはギャンブルではない」といった考えに疑問を持つはずですが、警視庁の見解としてもパチンコで換金が行われている事実を知らないと一貫しています。
3店方式とは、景品卸問屋・パチンコ屋・景品交換所とそれぞれ独立した店舗間でのやりとりが行われることです。
流れとしてはパチンコ屋は客が増やした出玉を特殊な景品に交換します。その景品を持った客が景品交換所で特殊景品を売ります。景品卸問屋は交換所から景品を買い取り、パチンコ屋に売ります。
この方法をとることでパチンコはギャンブルではないと暗黙の了解で認められているのです。
昔はパチンコ屋で「景品交換所はどこ?」と聞くとすんなり教えてくれていましたが、最近では各お店は一切関係ないという体(てい)なので「わかりません」で通されます。
また、地方の小さな店舗だとパチンコで勝って景品に交換したあと、パチンコ屋に併設された交換所で交換をするとカウンターにいた店員が交換所の店員に早変わりしているなんていうこともありました。
2018年12月には佐賀県でパチンコ店経営者と会社員が逮捕されています。
その理由が会社員はパチンコ屋の部長だったのですが景品交換所で客から景品を買い取ったという訳です。パチンコ屋と景品交換所の運営は別々の経営をしなければいけないにも関わらずこのパチンコ屋ではどちらも自社で運営していたのでお縄となった訳です。
なんともいえない茶番が繰り広げられましたが定期的に似たケースの案件でパチンコ屋勤務の人が逮捕されています。
今後はカジノが日本にもできてさらに依存症対策に力を入れることと思いますが、あくまで見た目上だけの対策なのでこれまでのように実のない対策になることが予想されます。
くれぐれもギャンブルは計画的に!
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