ボートレース初心者や、長く楽しんでいるベテラン勢も意外と知らない“勝率”のお話です。
連対率とは全く違うこの勝率は何を意味しているのでしょうか?
この記事でボートレースの勝率について競艇歴ベテランはもちろんのこと、初心者にもわかりやすく説明しています。
目次
競艇の勝率は合計点を出走回数で割ったもの
勝率は1着率であると勘違いている人も多いと思うのでしっかりと説明していきます。
まず、勝率とは出走表に必ず書いてある項目です。
簡単に説明をすると選手の強さを表すもので勝率が高ければ高いほど強い選手ということになります。
各競艇場での勝率を当地勝率と言いますが基本的には当地勝率がよほど大きかったり小さかったりしない限り、全国勝率を見て予想をする人がほとんどです。
勝率で予想する方法はさまざまで例えば全国勝率が高くても当地勝率が低いというケースはその競艇場の水面を苦手としているというように読むこともできます。
選手の地元水面だとほとんどの場合、当地勝率が全国勝率を上回っています。
開催地:ボートレース戸田(埼玉県)
上記のように地元選手(須藤博倫・中田竜太)は全国勝率よりも当地勝率(戸田競艇場(埼玉県))のほうが高くなっています。
勝率は1着率ではない
出走表でよく見かける「2連対率」や「3連対率」。
この意味を理解している人は多いのではないでしょうか?
上記の通りで着順に関係なく●着までに入る割合を示しています。
例えば峰竜太選手を例にあげると次のようになります。
2連対率:68.20%
3連対率:80.62%
レースや条件、枠を問わず峰竜太が出走するレースでは約70%の割合で2着以内に入り、80%の割合で3着以内に入るということになります。
3連対率80%は5回に4回は3連系の舟券に絡むということになります。
デビューしたばかりの選手は大抵の場合、5号艇や6号艇からの出走がほとんどなので3連対率も非常に低くなります。
登録番号5000番の新人レーサー・岡本翔太郎の期別成績
デビューから月日が経っていない場合、上記のように3連対率20%などと低い数値になりやすいです。
この法則でいくと勝率は1着になる割合を表していそうですが実際は異なります。
1着になる割合は1着率と表記されます。
それでは勝率はどのように計算されているのでしょうか?
勝率の計算方法
出走したレースにおいて1着~6着までの全着順に着順点が与えられます。
その合計点数を出走数で割ったものが勝率として表記される仕組みです。
着順点はレースによって異なります。
SGの着順点
SGで獲得できる着順点は最も高く設定されています。
よってSGに出場するだけで勝率も上がりやすくなります。
着順 | 予選 | 優勝戦 |
1着 | 12点 | 13点 |
2着 | 10点 | 11点 |
3着 | 8点 | 9点 |
4着 | 6点 | 8点 |
5着 | 4点 | 6点 |
6着 | 3点 | 5点 |
G1・G2の着順点
SGから1点引かれたものがG1/G2の着順点になります。
着順 | 予選 | 優勝戦 |
1着 | 11点 | 12点 |
2着 | 9点 | 10点 |
3着 | 7点 | 8点 |
4着 | 5点 | 7点 |
5着 | 3点 | 5点 |
6着 | 2点 | 4点 |
G3・一般戦(企業杯)の着順点
着順 | 予選 | 優勝戦 |
1着 | 10点 | 11点 |
2着 | 8点 | 9点 |
3着 | 6点 | 7点 |
4着 | 4点 | 6点 |
5着 | 2点 | 4点 |
6着 | 1点 | 3点 |
勝率は選手だけではなくモーター勝率も存在
勝率は各ボートレーサーだけでなく、モーターやボートにも存在しています。
1年に1度総入れ替えされるモーターとボートですが、使用歴から連対率はもちろんのこと、勝率も存在しています。
ボートの成績を参考に予想をする人はいないと思いますがモーターについては勝率が高ければ高いほどその節で活躍傾向にあります。
よって勝率が高いモーターは上位に入ることが多いので予想に役立てることができます。
モーター抽選結果を見て勝率の高いモーターをチェックしておくとさらに予想が当たりやすくなるのでぜひ参考にしてみて下さい。
勝率は1年に2度変動
ボートレーサーにはB2/B1/A2/A1と級別がありますがこれは1年に2度、審査があります。
毎年5月1日から10月31日まで(前期)と11月1日から4月30日まで(後期)の期間において集計をしたものが成績に反映されます。
級別においては勝率や事故率、出走数を基に決定されます。
そのため、選手の勝率を含む成績は1年に2度更新されるので数値が動いても不思議ではありません。
たまに競艇場が発行している出走表とボートレース公式ページの勝率が異なることがありますがこの場合、競艇場が発行している勝率期間が異なるケースがほとんどです。その場合は上記で書いた前期・後期の成績期間以外も含まれいる旨が記載してあるはずです。
勝率はあくまで予想の参考に
勝率は各選手の半年間の成績を表していることがわかりましたが勝率通りに予想をしても簡単に当たるわけではありません。
勝率はあくまで選手の能力を見る目安です。また、勝率を参考にする際は当地勝率もしっかりと見た上で判断するようにしましょう。
コメント