ボートレース蒲郡で開催されていたレディースチャンピオン。
女子王座決定戦競走と称されているように今年の女子レーサーのトップを決定する一戦となっており、年末に開催されるクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)と同様の位置付けとなっています。
女子選手なら一度は手にしておきたいこの大きなタイトルですが2019年優勝選手は意外にもG1初優勝となった大山千広(23歳/福岡支部)でした。
目次
2019年PG1レディースチャンピオン 優勝戦結果・優勝選手詳細
開催地 | ボートレース蒲郡(愛知県) |
日程 | 2019年8月7日(水)~8月12日(月) |
タイトル | 第33回レディースチャンピオン |
優勝賞金 | 1100万円 |
場コード | 07# |
概要 | 全6日間(予選4日間) |
6日間に渡って開催されていたPG1レディースチャンピオン。
G1よりも更に格式が高いプレミアムG1に位置付けられている一戦ですが女子選手限定とだけあって注目度も高まりました。
去年(桐生競艇場)は77億5247万円の売上でしたが今年は95億7676万7700円と目標である90億円を大きく上回る結果となりました。
7月に開催されていたSGのオーシャンカップの売上が118億円だったことからいかにレディースチャンピオンの売上が大きかったかがわかるかと思います。
全結果・配当
レディースチャンピオンは女子選手限定の一戦ということもあり、高配当が期待されましたが実際の配当・結果を見ていきます。
万舟券は6日間で17本、その発生率は23.6%と約4レースに1本の割合で万舟券が発生していたことになります。
トータルで見ると万舟券発生率は平均値を上回りますが初日・最終日では堅い結果が目立っていました。
予選順位
初日から4日目までは予選が行われていましたが予選18位までに入った選手が準優勝戦へと勝ち進みました。
順 | 登番 | 選手 | 級別 |
1 | 4885 | 大山 千広 | A1 |
2 | 4050 | 田口 節子 | A1 |
3 | 4611 | 今井 美亜 | A1 |
4 | 3999 | 大瀧 明日香 | A2 |
5 | 4627 | 藤原 菜希 | A1 |
6 | 4399 | 松本 晶恵 | A1 |
6 | 4011 | 堀之内紀代子 | A1 |
8 | 4502 | 遠藤 エミ | A1 |
8 | 4372 | 原田 佑実 | A1 |
10 | 4443 | 津田 裕絵 | B1 |
11 | 4117 | 廣中 智紗衣 | A1 |
11 | 4530 | 小野 生奈 | A1 |
11 | 3188 | 日高 逸子 | A1 |
14 | 3232 | 山川 美由紀 | A1 |
15 | 4289 | 落合 直子 | A2 |
15 | 3845 | 中谷 朋子 | A1 |
17 | 4804 | 高田 ひかる | A2 |
18 | 4590 | 渡邉 優美 | A2 |
A1級以外の選手も多く準優勝戦に勝ち進んでいることから2019年のレディースチャンピオンは荒れたことが分かりますね。
級別 | 出場 | 予選 突破 |
率 |
A1 | 22 | 10 | 45% |
A2 | 25 | 6 | 24% |
B1 | 5 | 2 | 40% |
優勝戦結果/配当
最終日、12Rに行われた優勝戦。
予選順位4位までの選手がそれぞれの枠に入りました。
大山千広の人気は絶大で1号艇の単勝オッズは1.1倍にまで下がりました。1号艇の複勝オッズは当然1.0倍とリスクしかない舟券になりました。
複勝オッズ1.0倍は当たってもプラマイ0、ハズレたらまるまるマイナスとリスクしかないため、購入は絶対に避けよう!
進入は枠なりで大山千広がコンマ01の超好スタートを決めます。
あと0.02秒遅れてスタートを切っていればフライングともなるギリギリのタイミングでしたが本人もかなり早いと思っていたようです。
G1の優勝戦でのフライングは一定期間大きなレースに出走できないなどの罰則も多い中、思い切って勝負したと思います。
イン先マイでそのまま逃げ切って優勝を遂げました。
大山千広はレディースチャンピオン史上最年少の23歳6か月で優勝だ!
好モーターを引き当てた大瀧明日香が最終周2マークで執念の差しを決めて2着という結果になりました。
着 | 枠 | 登番/選手 | タイム |
1 | 1 | 4885 大山 千広 | 1’48″7 |
2 | 4 | 3999 大瀧 明日香 | 1’50″9 |
3 | 3 | 4611 今井 美亜 | 1’51″0 |
4 | 5 | 4399 松本 晶恵 | 1’52″4 |
5 | 2 | 4050 田口 節子 | |
6 | 6 | 4502 遠藤 エミ |
配当
勝式 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
3連単 | 1-4-3 | ¥1,870 | 8 |
3連複 | 1=3=4 | ¥590 | 3 |
2連単 | 1-4 | ¥610 | 3 |
2連複 | 1=4 | ¥570 | 4 |
拡連複 | 1=4 | ¥240 | 4 |
1=3 | ¥170 | 2 | |
3=4 | ¥480 | 10 | |
単勝 | 1 | ¥110 | |
複勝 | 1 | ¥100 | |
4 | ¥210 |
2着に優勝戦、唯一のA2級である大瀧明日香が入ったことで3連単は18.7倍とそこそこの配当になったものの、1号艇軸の結果だけに超高配当にはなりませんでした。
レディースチャンピオン優勝でBBCトーナメント出場権を獲得
今回のレディースチャンピオンから優勝選手には2019年に新設されたタイトル、ボートレースバトルチャンピオントーナメントへの優先出走権が贈られました。
BBCトーナメントは2019年11月28日からボートレース平和島で開催されます。
このタイトルは優勝賞金1100万円のPG1に格付けされていて開催年11月までの7つのSGに加えてプレミアムG1の優勝者、ファン感謝3DAYSバトルトーナメントの優勝者、開催年11月までに開催された6つのSG&7つのプレミアムG1の選出基準に基づく各競走の選出上位15名のうち、過去9か月の勝率上位者が出場できるレベルの高い一戦です。
2019年BBCトーナメントの出場選手
タイトル名 | 優勝者 |
ファン感謝3days BBT | 赤岩善生 |
ボートレースクラシック | 吉川元浩 |
マスターズチャンピオン | 今垣光太郎 |
ボートレースオールスター | 吉川元浩 |
グランドチャンピオン | 柳沢一 |
オーシャンカップ | 瓜生正義 |
レディースチャンピオン | 大山千広 |
赤岩善生が2度のSGで優勝しているため、優先出走枠は1つ減りその分勝率上位者が1枠増えることになります。
大山千広プロフィール
登録番号 | 4885 |
---|---|
生年月日 | 1996/02/05 |
身長 | 161cm |
体重 | 48kg |
血液型 | O型 |
支部 | 福岡 |
出身地 | 福岡県 |
登録期 | 116期 |
級別 | A1級 |
中学校自体は短距離・高校時代は七種競技とスポーツ万能だった大山千広選手。
2015年5月12日に地元・福岡競艇場の一般戦でデビューを遂げます。
それから1年後の2016年5月1日にG3オールレディースで水神祭を飾りました。
大山千広の母は大山博美という元競艇選手なのですが、初の水神祭では1号艇からは母の博美選手が出走していました。
母娘で現役選手というのは競艇界において初だったので注目を集めていましたが2018年に母の博美選手は引退されています。
大山千広自身も母を見て憧れを抱いて競艇選手を目指していたとのことですが、親子で同じ舞台で戦えて一生の思い出となったことでしょう。
お母さんの引退情報はファンサービスが旺盛でブログなどのSNSを頻繁に更新している日高逸子のアメブロでも情報が書かれています。
大山千広のツイッターやインスターなどのSNSは見つかりませんでしたが本人が書いている貴重なブログを発見しました。
ボートレース芦屋(福岡)の公式ブログにおいて2017年2月7日の記事で本人がブログの書き込みを行っています。
丁寧な文面に好印象を持てますね!
大山千広の彼氏の情報などは出てきませんがいずれかお母さんのように結婚・妊娠をして子どももボートレーサーに…なんていう日がくるかもしれませんね!
大山千広 優勝レース一覧
大山千広が2019年8月までに優勝したタイトル一覧です。
開催年 | 開催地 | G | タイトル | 枠 | 決まり手 |
2017年 | 福岡 | G3 | G3オールレディース 福岡なでしこカップ | 4 | 差し |
2018年 | 下関 | G3 | G3オールレディース競走 ジュエルセブンカップ | 5 | 抜き |
2018年 | 津 | 一般 | ハッピィアワーティアラ ヴィーナスシリーズ第9戦 | 2 | 差し |
2018年 | 児島 | G3 | G3オールレディース第30回瀬戸の女王決定戦 | 1 | 逃げ |
2019年 | 鳴門 | G3 | G3オールレディース第35回渦の女王決定戦競走 | 1 | 逃げ |
2019年 | 江戸川 | 一般 | ヴィーナスシリーズ 江戸川SOD女子社員酒場カップ | 2 | 差し |
2019年 | 蒲郡 | G1 | 第33回レディースチャンピオン | 1 | 逃げ |
若手選手のため、今後もどんどん活躍する選手なのでインから出走する際は必ず予想に入れられることをおすすめします!
生涯優勝賞金10億円を達成した山川美由紀
レディースチャンピオン開催期間中に生涯獲得賞金が10億円を突破した選手がいます。
それが山川美由紀です。
順 | 選手 | 獲得賞金 |
---|---|---|
1 | 日高 逸子 | 10億0450万9084円 |
2 | 山川美由紀 | 10億0010万2715円 |
3 | 寺田 千恵 | 8億7396万4618円 |
4 | 谷川 里江 | 7億7488万6776円 |
5 | 鵜飼菜穂子 | 7億2675万3248円 |
6 | 角 ひとみ | 6億9479万1327円 |
7 | 海野ゆかり | 6億8918万3414円 |
8 | 渡辺 千草 | 6億0946万2265円 |
9 | 高橋 淳美 | 6億0883万2259円 |
10 | 柳澤 千春 | 5億8229万9750円 |
日高逸子に続き、女子選手史上2人目となる10億円を達成しました。
女子選手は男子選手も出走するレースだと賞金が稼ぎづらいのですがその一方で女子限定レースも多く開催されているため、特にベテランで力をつけている選手はそちらで賞金を稼ぐようになてきます。
クイーンズクライマックをはじめ今回のレディースチャンピオンやレディースチャレンジカップ、ヴィーナスシリーズなどの女子選手限定競走では注目度も高く、人気があるタイトルなのでぜひ予想をされてみてはいかがでしょうか?
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