年末のグランプリ開催地でもあるボートレース住之江で周年記念競走(太閤賞)が行われていました。
難水面と言われる住之江競艇場ですが今節も波乱の結果となりました。
この記事で優勝戦の結果や払戻などを振り返っていきます。
太閤賞:桐生順平がグランプリ以来2度目の住之江制覇
開催地 | ボートレース住之江(大阪府) |
日程 | 2019年6月9日(日)~6月14日(金) |
タイトル | G1太閤賞競走 開設63周年記念 |
優勝賞金 | 1000万円 |
場コード | 12# |
概要 | 全6日間(予選4日間) |
初日から約6万円の3連単が発生するなど波乱の幕開けとなった2019年の太閤賞ですがそれ以降もA1級選手だけが出場しているとは思えないほどに大荒れ結果が目立ちました。
万舟券は70レース中20本が発生し、万舟券発生率は27.7%と平均値を大きく上回りました。
このあとに紹介する優勝戦出場メンバーの中で3連対率100%の選手が誰一人いないことにも驚かされましたね!
堅い予想をメインでしている人にとっては厳しい結果になったのでなはいでしょうか?
逆に穴派で万舟狙いの人はプラス収支で終えた方も多かったのではないかと思います。
地元支部予選順位
ボートレース住之江が難水面と言われる理由が水面が狭さにあります。
それゆえにこの水面を走り慣れていない遠征組は苦手としている選手も多くいますが、逆に練習などでもこのコースを使用している地元勢にとっては走り慣れているので好成績を残しやすくなります。
太閤賞での地元勢の予選成績をご覧ください。
予選は初日から4日目まで着順に応じて獲得できる得点を基に順位付けされているゾ!いい結果を残している選手ほど得点率順位も高い!
順 | 登番 | 選手 | 得点率 |
1 | 4444 | 桐生 順平 | 9.6 |
2 | 3556 | 田中 信一郎 | 8.6 |
4 | 4659 | 木下 翔太 | 7.2 |
5 | 4044 | 湯川 浩司 | 7.17 |
6 | 4397 | 西村 拓也 | 7 |
15 | 3555 | 野添 貴裕 | 6 |
15 | 4384 | 鶴本 崇文 | 6 |
24 | 4168 | 石野 貴之 | 5.4 |
26 | 4427 | 秦 英悟 | 5.17 |
28 | 3557 | 太田 和美 | 5 |
47 | 4042 | 丸岡 正典 | 2.33 |
除外 | 4719 | 上條 暢嵩 | – |
18位までの選手が準優勝戦へと進みました。
上條暢嵩は妨害を起こしてしまったため失格となり賞典除外となりました。
賞典除外とはフライングなどの失格が原因で優勝戦はもちろん、特別選抜などにも出場できる権利が失われることだゾ!ただし、帰郷とはならずに残りの日程も出場が可能だ!
優勝戦結果
予選を1位で突破し、準優勝戦でも1着だった桐生順平が1号艇をゲットしましたがその人気は当然高く、単勝オッズは1.1倍にまで下がりました。
どの選手も今節の太閤賞においては1度は4着以下となっていますが逆にアウトコースからでも3位以内の結果を残しているケースも目立ちます。
4号艇以降の選手においては6号艇から1着・2着といった結果を残していたこともあり、穴となるケースも考えられました。
スタート隊列は3対3の枠なり進入でしたが6号艇野添貴裕を除き綺麗な横一直線のスタートを切りました。
1号艇桐生順平は4号艇田村隆信と共にトップスタートを切ると1マークからあっさりと逃げ切って圧勝。
続く4号艇田村も桐生の後ろにピタっとつけて2着に。
結果・配当
着 | 枠 | 登番/選手 | タイム |
1 | 1 | 4444 桐生 順平 | 1’46″9 |
2 | 4 | 4028 田村 隆信 | 1’49″6 |
3 | 3 | 4044 湯川 浩司 | 1’51″2 |
4 | 6 | 3555 野添 貴裕 | 1’52″0 |
5 | 2 | 4437 中田 元泰 | 1’53″1 |
6 | 5 | 4512 高野 哲史 | 1’54″5 |
6号艇野添はスタートさえもう少し早ければ3着以内に入賞していたと思います。
払戻は3連単14.2倍と人気の割に10倍のオッズを超えていたのでトリガミになった人も少なかったのではないでしょうか?
勝式 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
3連単 | 1-4-3 | ¥1,420 | 6 |
3連複 | 1=3=4 | ¥370 | 2 |
2連単 | 1-4 | ¥530 | 3 |
2連複 | 1=4 | ¥570 | 3 |
拡連複 | 1=4 | ¥190 | 3 |
1=3 | ¥120 | 1 | |
3=4 | ¥260 | 4 | |
単勝 | 1 | ¥110 | |
複勝 | 1 | ¥110 | |
4 | ¥230 |
桐生順平(きりゅうじゅんぺい)プロフィール
2019年の太閤賞を制覇した桐生順平の詳細です。
登録番号は4444と同数字の羅列なので覚えやすいですね。
現役選手で登番が同数字の選手は3333番の丸尾義孝選手と4444番の桐生順平選手の二人だけです。
なお、2019年6月現在の登録番号が最も新しい選手は5094番の生田波美音(16歳)です。
話が脱線しましたが桐生順平選手は福島県石川郡出身の選手でお兄さんは元競輪選手の桐生卓也と兄弟揃っての公営競技選手です。
登録番号 | 4444 |
---|---|
生年月日 | 1986/10/07 |
身長 | 161cm |
体重 | 53kg |
血液型 | AB型 |
支部 | 埼玉 |
出身地 | 福島県 |
登録期 | 100期 |
級別 | A1級 |
高校時代はお兄さんの影響もあってか自転車競技部に属し、全国大会出場の経験まで持っています。
競艇でも活躍をしているところを見るとスポーツ全般においてセンスがあるんだと思います。
2007年5月17日に戸田競艇場でデビューを果たすと3着の結果を残し、その3日後には初勝利を収めます。
こういうケースは非常に稀でデビューしたばかりの選手のほとんどはしばらく6着ばかり、良くても5着という結果なのでいかにすごいことかが分かると思います。
デビューから4年後にはデビュー地の戸田競艇の一般戦で優勝を果たすとその後はG3と一般戦で優勝して実力をつけ、気づけばデビューから7年でG1(ヤングダービー)で優勝を掴み取りました。
その翌年にはボートレースクラシックでSG初制覇、さらにはその2年後の2017年、グランプリで優勝して賞金1億円を獲得しています。
SGには決まって出場し、そのほどんどで予選を突破しているので知らない人も少ないと思います。
桐生順平 優勝タイトル一覧
年 | 場 | G | 開催名 | 枠 | 決まり手 |
2012年 | 戸田 | G3 | ’12新鋭リーグ第10戦 | 1 | 逃げ |
2013年 | 唐津 | G3 | 新鋭リーグ第13戦 | 1 | 逃げ |
2013年 | 浜名湖 | G3 | 新鋭リーグ戦第14戦若鮎杯 | 1 | 逃げ |
2013年 | 宮島 | G3 | 2013新鋭リーグ第16戦厳島昇龍決戦 | 1 | 逃げ |
2014年 | 戸田 | G3 | フォルクスワーゲン戸田公園カップ | 1 | 逃げ |
2014年 | 蒲郡 | G3 | イースタンヤング競走 | 4 | 差し |
2014年 | 戸田 | G1 | 第1回ヤングダービー | 4 | 恵まれ |
2015年 | 尼崎 | SG | 第50回ボートレースクラシック | 1 | 逃げ |
2016年 | 多摩川 | G1 | 第61回関東地区選手権 | 4 | まくり差し |
2016年 | 平和島 | G1 | 開設62周年記念トーキョー・ベイ・カップ | 1 | 逃げ |
2016年 | 尼崎 | G1 | 尼崎センプルカップ(開設64周年記念) | 1 | 逃げ |
2017年 | 戸田 | G1 | 戸田プリムローズ開設60周年記念 | 1 | 逃げ |
2017年 | 児島 | SG | 第52回ボートレースクラシック | 1 | 逃げ |
2017年 | 鳴門 | G1 | 大渦大賞開設64周年記念競走 | 1 | 逃げ |
2017年 | 住之江 | SG | 第32回グランプリ/グランプリS-決定戦 | 1 | 逃げ |
2018年 | 蒲郡 | G1 | オールジャパン竹島特別開設62周年記念競走 | 1 | 逃げ |
2019年 | 平和島 | G1 | 第64回関東地区選手権 | 1 | 逃げ |
2019年 | 住之江 | G1 | 太閤賞競走開設63周年記念 | 1 | 逃げ |
次走はボートレース多摩川で開催されるSGグランドチャンピオン(2019/6/18)の予定です。
このSGを制覇すれば今年もグランプリの出場が濃厚となり、自身2度めの賞金王が達成が見えてきます。
2019年G1を2度制覇して乗りに乗っている選手なので出走表で名前を見かけたら買い目に入れるようにされることを強くおすすめします!
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