ついにといいますか、いよいよといいますか、非常に厳しい事態に陥ってしまいそうです。
先日、ボートレーサーが新型コロナウイルスに感染したという記事を書いたばかりですが、今回はさらに大きな規模で複数のボートレーサーがコロナウイルスに感染してしまったようです。
先日発表された選手から感染した可能性も充分にありそうです。
選手6人が感染 ボートレース場でクラスター発生
2月からボートレース場は無観客開催として関係者と選手以外はボートレース場に立ち入りできない措置をとっていました。
この期間、レース自体は開催されたもののファンによる出待ち禁止などはもちろんのこと、場外舟券発売場(ボートピア)なども一斉に休業となりました。
観客は電話投票またはインターネット場でしか舟券が購入できなくなってしまいました。
しかし、従来の現金層がインターネットに切り替えたことに加え、パチンコなど普段からギャンブルで遊んでいる人も遊技場が閉鎖されたことでボートレースデビューを果たしたしたことで売上は大きく伸びました。
2020年5月末、緊急事態宣言の効果もあって新規コロナ感染者数は右肩下がりとなってきました。
このことから大村競艇場(長崎)の通常開催切り替えを皮切りに全国のボートレース場では通常開催へと切り替わっていきました。
しかしG2以上のタイトルでは多数の観客が来場されることを予測して無観客開催を継続することになりました。
宮島競艇場でクラスター発生
7月31日、広島県は廿日市市に所在するボートレース宮島において、ボートレーサー間でクラスターが発生した旨を発表しました。
クラスターとは集団感染のことで1人のコロナ感染者が一気にコロナウイルスをばら撒いてしまうことです。
現時点で発表されている選手は6名で、選手名こそ公表していないものの居住地を公開しています。
広島県広島市:1人
広島県呉市:1人
広島県廿日市市:1人
広島県府中町:1人
群馬県高崎市:2人
該当のレース コロナ感染疑いがある選手
クラスターが発生したレースを特定しました。
7月21日~7月27日に宮島競艇場で開催されていた“ルーキーシリーズ第13戦第6回スカパー!・JLC杯”です。
ルーキーシリーズとは一般戦に属すものの、元々はG3に指定されていた人気の高いタイトルです。
その名の通り若手選手が中心になる一戦ですが、出場条件はデビュー6年目未満の選手、もしくはオーバーエイジ枠としてデビュー6年目以上で30歳未満の選手とされています。
該当のレースに出場していた選手は全44名でした。
当番 | 選手 | 級別 |
4832 | 権藤 俊光 | A1 |
4848 | 仲谷 颯仁 | A1 |
4856 | 豊田 健士郎 | A1 |
4939 | 宮之原 輝紀 | A1 |
4851 | 関 浩哉 | A1 |
4816 | 村松 修二 | A1 |
4850 | 野中 一平 | A1 |
4739 | 中村 晃朋 | A1 |
4798 | 浜先 真範 | A2 |
4983 | 前田 篤哉 | A2 |
4826 | 井上 一輝 | A2 |
5015 | 高橋 竜矢 | A2 |
4914 | 吉田 裕平 | A2 |
4888 | 金児 隆太 | A2 |
4962 | 畑 竜生 | A2 |
4928 | 栗城 匠 | A2 |
4818 | 伏見 俊介 | A2 |
4828 | 松山 将吾 | A2 |
4852 | 川原 祐明 | A2 |
4769 | 馬場 剛 | A2 |
4824 | 松井 洪弥 | A2 |
4991 | 宗行 治哉 | B1 |
4811 | 向井田 佑紀 | B1 |
4966 | 田川 大貴 | B1 |
4952 | 吉武 真也 | B1 |
5073 | 上原 健次郎 | B1 |
4861 | 田中 宏樹 | B1 |
5018 | 竹下 大樹 | B1 |
4862 | 武藤 直志 | B1 |
4943 | 八木 治樹 | B1 |
5035 | 櫻井 優 | B1 |
5055 | 眞鳥 章太 | B1 |
4835 | 橋本 明 | B1 |
5061 | 中村 駿平 | B1 |
5075 | 中島 秀治 | B1 |
4836 | 大谷 健太 | B1 |
4953 | 尾上 雅也 | B1 |
4821 | 妻鳥 晋也 | B1 |
4865 | 立具 敬司 | B1 |
5008 | 羽野 諒 | B1 |
5022 | 伊藤 尚汰 | B1 |
4892 | 柴田 直哉 | B1 |
4864 | 小川 日紀太 | B2 |
5053 | 山口 広樹 | B2 |
検査はこの選手に加え、関係者約60名の合計110名。
検査の精度は100%ではないので今後さらに感染者が増える可能性もあります。
※8月2日、さらに広島の選手の感染が発覚し、合計で8名になったようです。
コロナ感染者は誰?
まず群馬支部の選手についてですが、該当のレースに出場していたのは下記の3名です。
4888 金児 隆太 A2
4862 武藤 直志 B1
4851 関 浩哉 A1
上記の選手のうち、2名がコロナに感染したということでしょう。
なお、この時に広島県内に住んでいる選手、すなわち広島支部の11名はレース最終日の夜に会食していたようです。これはボートレースでよくある打ち上げのようなものですね。
宮島競艇場は開催中止に
ボートレース宮島の公式Facebookにおいて開催の中止及び場外の営業休止が発表されました。
令和2年7月22日(水)から27日(月)までボートレース宮島で開催した「ルーキーシリーズ第13戦」に出場した複数のボートレーサーが、新型コロナウイルスに感染したことが判明いたしました。
これを受けて、ボートレース宮島では、出場選手や関係者等への感染拡大を防止するため、8月3日(月)から8日(土)まで開催予定の「第3回東京スポーツグループ杯」を中止することといたしました。
なお、外向発売所(パルボート宮島)につきましても、8月1日(土)から10日(月)までの営業を休止させていただきます。また、8月9日(日)及び10日(月)の本場における場外発売も中止させていただきます。
選手と接触する機会のあった競走場関係者につきましては、PCR検査を実施し、全員が陰性であることを確認いたしております。
また、感染者が立ち入った場所(競技部内 及び 選手宿舎等)につきましては、消毒作業を完了いたしております。今後、新しい情報が判明し次第、お知らせいたします。
今回はお客様が立ち入ることができるエリアでの感染発生ではありませんが、ご来場のお客様で万が一、体調に不安のある方は、お近くの保健所等にご相談ください。
ファンの皆様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。
ボートレース宮島公式Facebookより転載
今後、選手間でコロナが流行した場合、最悪全場でのレースが中止となる可能性も考えられます。
選手の会食禁止に加えて再び無観客開催にした方がいいと思う人も多いことでしょう。
コロナに感染した選手が早く復活できるように、そして一日も早くコロナウイルスが収束することを切に願っています。
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