競艇は慈善事業ではなく、国で認められている公営ギャンブルです。
ギャンブルにおいては誰もが勝ちたいと思っているのは当然です。
しかし大多数の人は競艇で負けているのが現実ではないでしょうか?
ボートレースの控除率は25%
控除率、テラ銭とも呼ばれていますがこれは先にも挙げたようにボートレースは公営ギャンブルのため、選手の賞金から会場設立、人件費などの運営費など、すべては舟券を購入した人のお金から成り立っています。
仮に1レースの売上金が100万円だとした場合、100万円を払い戻しては運営ができません。この100万円から25%の控除を差し引いた金額が払戻金となります。
控除率の内訳詳細
競走の売上金のうち、その約75%は的中者へ払い戻されます。
大荒れしようが、ガチガチに堅かろうが75%という割合は決まっています。
過去に3連単の払戻金額が682,760円だったこともありますがこの時も売上金の75%の払い戻しとなるため、実施サイドがマイナスになることはありません。
残りの約25%については、まず2.6%が船舶等振興機関(競走法に基づき(公財)日本財団を指定)に交付され、海事関連事業及び公益事業への補助事業等に活用されます。
また、約1.0%が施行者から地方公共団体金融機構へ納付され、当該機構が行う地方公共団体への貸付の金利の引き下げに充当されています。
さらに、約1.3%が競走の競技に関する事務の委託費として、施行者から競走実施機関(競走会)へ交付されるわけです。
これらの法定経費を売上金から差し引いた残額(売上金の約20%)から、さらに競走の開催経費等を差し引いた金額が、施行者の収益となります。
ボートレース売上金内訳例
仮に売上金が100万円だった場合の内訳金額です。
内訳 | 分配 | 金額 |
船舶等振興機(日本財団) | 2.6% | ¥26,000 |
地方公共団体金融機構 | 1.0% | ¥10,000 |
委託費(運営費) | 1.3% | ¥13,000 |
開催経費/収益 | 20.1% | ¥201,000 |
的中払戻金 | 75.% | ¥750,000 |
売上 | (100%) | ¥1,000,000 |
このレースで1万円を使えば平均して7,500円が払い戻される計算です。
収支が75%を切っている人は要注意!
常に75%の払い戻しが行われていることから収支が75%に達していない場合、一般平均よりも競艇で勝てていないということになります。
競艇をしていない人から見れば、控除率25%である以上、舟券を購入する側はマイナスになると思われがちですがそれは違います。
サイコロやルーレットのどの目が出る確率が同じものであれば全員がマイナスになる可能性は高まります。
しかしボートレースの場合、1コースのインが強く6コースのアウトが弱いこと、そして選手の実力差やモーターの性能なども異なってくるため1個人で見ると回収率は75%に落ち着きません。
この差で予想がうまい人、下手な人に分かれます。
主催者と予想する側が1対1の一騎打ちであれば回収率は75%から動きませんが競艇では大多数の人に対して75%が払い戻されます。
勝ち続ける人もいれば負け続ける人もいるわけでその平均値が75%に集約します。
このことから回収率が75%以下の人は予想が下手ということになります。
的中率が低くても回収率が100%を上回っていたり、ほとんどのレースで的中しているにも関わらず収支がマイナスの人もいますがそれも競艇のおもしろさです。
どんな方法を使っても確実に勝ちたい!という人はプロの予想を参考にすることも重要かもしれません。
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