2020年4月1日、ボートレース振興会から年度売上が発表されました。
ボートレースでは年次売上と年度売上のどちらも発表されます。
混乱しないようにしましょう。
年度期間:4月1日~3月31日
年次期間:1月1日~12月31日
それぞれ、年度売上は4月1日に、年次売上は年明けの1月1日か2日に1年間の売上と利用者数が発表されます。
2019年年度売上 1.5兆円を突破
インターネット投票の周知やテレビCMやYOUTUBEなどへのプロモーションに費用をかけたこともあり、ここ数年で売上が上昇傾向にあります。
2019年(令和元年)度の売上は1兆5434億9245万1500円に登りました。
項目 | 令和元年度 | 前年度比 | 平成30年度 |
売上 | 1兆5434億9245万1500円 | 12.40% | 1兆3727億9264万700円 |
利用者 | 3億4949万4345人 | 5.90% | 3億2994万9887人 |
開催日数 | 4,564日 | -0.20% | 4,571日 |
前年比112.4%のアップでした。
利用者数が日本の人口を超えているのは
歴代年間売上比較
2002年度から2019年度までの売上とグラフをご覧ください。
年度 | 西暦 | 売上 | 前年比 | 利用者 |
---|---|---|---|---|
平成14年 | 2002 | 1兆1,990億9,627万2,100円 | -- | 6,704万7,040人 |
平成15年 | 2003 | 1兆751億3,285万4,900円 | -10% | 6,824万6,272人 |
平成16年 | 2004 | 9,837億7,710万6,700円 | -8% | 6,992万5,837人 |
平成17年 | 2005 | 9,743億3,809万4,600円 | -1% | 7,451万9,269人 |
平成18年 | 2006 | 9,703億8,681万7,200円 | 0% | 8,332万9,770人 |
平成19年 | 2007 | 1兆75億1,389万7,800円 | 4% | 9,779万3,640人 |
平成20年 | 2008 | 9,772億608万2,300円 | -3% | 1億662万5,511人 |
平成21年 | 2009 | 9,257億4,555万3,600円 | -5% | 1億1,612万4,075人 |
平成22年 | 2010 | 8,434億6,278万7,000円 | -9% | 1億1,949万8,901人 |
平成23年 | 2011 | 9,198億4,224万5,700円 | 9% | 1億4,733万2,664人 |
平成24年 | 2012 | 9,175億5,782万8,500円 | 0% | 1億6,838万5,548人 |
平成25年 | 2013 | 9,475億9,354万6,600円 | 3% | 1億8,107万705人 |
平成26年 | 2014 | 9,952億8,819万2,100円 | 5% | 1億9,145万3,836人 |
平成27年 | 2015 | 1兆422億8,240万9,300円 | 5% | 2億1,701万8,532人 |
平成28年 | 2016 | 1兆1,111億5,106万4,600円 | 7% | 2億5,402万4,678人 |
平成29年 | 2017 | 1兆2,378億8,060万7,300円 | 11% | 2億9,221万5,089人 |
平成30年 | 2018 | 1兆3,727億9,264万700円 | 10.9% | 3億2,994万9,887人 |
令和元年 | 2019 | 1兆5,434億9,245万1,500円 | 12.4% | 3億4,949万4,345人 |
2010年ころから売上は年々上がっています。
この事が関係してかわかりませんが六本木にボートレース振興会のビルまで建ちました。
昔のヨレヨレのシャツを着たおじさんが大勢いるタバコ臭くて汚い場所が競艇場というイメージを完全に払拭し、見事に売上げアップに成功したボートレース振興会です。
この勢いだと2020年度も売上は上昇しそうに思えますが…
2020年の売上は低下確実か
通常通りに運営していれば2020年の売上もさらに上昇したことでしょう。
しかし、いくつかの原因が重なることで2020年は売上が一気に落ち込むと思われます。
その原因を理由とともに探っていきます。
新型コロナウイルスの影響
2019年の年末から中国の武漢で発生した新型コロナウイルス。
このウイルスはまたたく間に世界へと広がりを見せました。
日本においてもコロナウイルスが原因でボートレース場が長期に渡って無観客開催が決定されました。
無観客、イコール競艇場の閉鎖はもちろんのこと、人が集まる場所は危険ということで場外の舟券販売所も閉鎖に追い込まれました。
結果として舟券購入の手段はインターネット投票か電話投票の2択になったのです。
大体想像がつきますが競艇ファンはインターネットに疎いおじさん層がいるのは明白です。
これらの層の売上が入らなくなったことで売上が低下しました。
ボートレース界で最もグレードの高いSG(スペシャルグレード)のボートレースクラシックでは2019年は104億円の売上だったものが前年比65%、-36億円の68億円にまで落ち込む事態となりました。
もちろん無観客開催は大きなレースだけでなく、全国のボートレース場や場外舟券発売所で決行されたので全体的な売上も当然落ちます。
この記事を書いている2020年4月現在も無観客で開催中ですが長期戦になりそうな予感がします。
競艇選手の八百長発覚
年明けの2020年1月8日、競艇選手が親族と手を組んで不正に着順を操作していたとして逮捕されました。
もちろん、他のボートレーサーが同様のことをしているはずはありませんがボートレースに対するイメージが相当下がってしまったことでしょう。
これが原因で競艇から離れるファンがいて当然だと思います。
また、レース期間中にスマートフォンなどを持ち込んではいけないルールがあったにもかかわらずこれを突破されてしまった陣営の管理体制も問われる結果にもなってしまいました。
直接的ではありませんがこの逮捕をきっかけに一定期間、テレビなどでボートレースのCMを見る機会が格段と減った気がします。
2020年の競艇売上は1兆円以下!?
上記のことが原因となり、2020年のボートレース売上は1兆円を切ってもおかしくない状況になっていると思います。
新型コロナウイルスもいつ落ち着くのかわからず、当然世の中の経済が回らずに普段、競艇で遊んでいる人も今までのように舟券代を捻出できなくなります。
仮に新型コロナウイルスが落ち着いたとしても元の状態に戻るまで時間を要するのは明白です。
インターネットや電話投票ができる唯一のサービス、【テレボート】の会員が増えたらしのですがそれでも既存の現金客の売上をカバーすることは難しいでしょう。
ただし2021年、令和3年にはまた1.5兆円市場に戻る可能性も高いと思われます。
売上が下がっても上がっても我々、予想をする側にとってはほとんど関係ないことなので勝つか負けるかだけを重視しながら競艇予想をしていきましょう!
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