東京都で久しぶりとなるSG(スペシャルグレード)のグランドチャンピオンが2019年6月23日までボートレース多摩川で開催されていました。
多摩川といっても実際には人工プールに井戸から水を引いています。
静水面と言われて選手にも走りやすいと好評のある多摩川競艇場ですが今回に限っては選手、そして予想する側も非常に難しかったことでしょう。
目次
[多摩川]2019年グランドチャンピオン結果
去年賞金王の峰竜太や今年SG2開催中2勝を挙げている吉川元浩をはじめ桐生順平や茅原悠紀など数々のトップレーサーが準優勝戦で敗れていきました。
そんな2019年グランドチャンピオンの優勝戦の結果や配当などをお知らせします。
開催地 | ボートレース多摩川(東京都) |
日程 | 2019年6月18日(火)~6月23日(日) |
タイトル | 第29回SGグランドチャンピオン |
優勝賞金 | 3300万円 |
場コード | 05# |
概要 | 全6日間(予選4日間) |
グランドチャンピオン全結果(3連単)
グランドチャンピオン初日から最終日までの3連単結果と配当です。
初日は万舟券が多発し、本当にボートレース多摩川が静水面なのか疑いを持った人も多かったことでしょう。
続く2日目、初日の結果を基に万舟券を狙った人も多かったことと思いますがまさかのガチガチに堅く決まる結果に。
途中、万舟券の発生数が安定せず、最終日では万舟券が4レースで発生したと同時に67,180円の2019年グランドチャンピオン最高配当が出ました。
今節は傾向を掴めなかっただけでなく、モーターも2019年5月24日と入れ替えたばかりで非常に予想も難しかったと思います。
そんな中、無料で公開されている予想だけでプラス収支に導いてくれた予想サイトも存在していました。
今回のグランドチャンピオンでマイナス収支になった人は上記の予想サイトを参考にしてみるのもいいと思います。
目標売上を1億円達成!2019年SGグラチャン売上
ボートレース多摩川では売上目標を105億円に設定していました。
2019年グランドチャンピオンの売上額はというと…
日程 | 売上 |
初日 | 16億171万3900円 |
2日目 | 14億7422万200円 |
3日目 | 14億6799万5500円 |
4日目 | 14億3780万200円 |
5日目 | 17億5338万1200円 |
最終日 | 29億2112万9500円 |
合計 | 106億5624万500円 |
前年は徳山競艇場で開催されていたグランドチャンピオンですがその時の売上は92億円。
最終日までの平均売上を考慮すると目標である105億円到達は厳しいものがあると予想していました。
しかし結果は106億5624万500円と目標売上を1億5千万円もオーバーしています。
2019年グランドチャンピオンの最終日は優勝戦が行われるのはもちろんのこと、日曜日である上に多摩川競艇場の天候も暑すぎず寒すぎずで過ごしやすかったことも売上に大きく影響したのではないかと思われます。
2020年のグランドチャンピオンは開催地にもよりますが110億円の売上も目指せることと思います。
なお、この売上金すべてが利益になるわけではなく、ここから払い戻しなどを行ったり選手に賞金を贈呈します。
払い戻し金額の合計は約80億円になります。
グランドチャンピオン優勝戦結果/配当
4日目までの予選で18位以内だった選手で準優勝戦(5日目)を行いました。
その準優勝戦で2着までに入った選手が優勝戦に出場しました。
予選での順位は1号艇の柳沢から1位・2位・4位・4位・7位・13位です。
全艇、スロースタートでの出走となった優勝戦。
枠なり進入でしたが超好スタートを決めたのは1号艇柳沢一。
コンマ01とSG初優勝をかけてかなり思い切ったスタートを切っていました。
なお、SGの優勝戦でフライングをしてしまうと非常に厳しい罰則が待ち構えていますが、そんな中ここまでスタートでギリギリを攻めた柳沢は本当にすごい選手ですね!
2マークで2号艇太田和美が迫ったもののゴールまで独占状態でそのまま逃げて1着となりました。
2周2マークで柳沢の同期である3号艇の萩原秀人が大田をまくってそのまま2着でゴール。
結果/配当詳細
着 | 枠 | 登番/選手 | タイム |
1 | 1 | 4074 柳沢 一 | 1’47″9 |
2 | 3 | 4061 萩原 秀人 | 1’49″3 |
3 | 2 | 3557 太田 和美 | 1’50″8 |
4 | 6 | 3744 徳増 秀樹 | 1’51″4 |
5 | 5 | 3959 坪井 康晴 | |
6 | 4 | 4659 木下 翔太 |
払い戻し
勝式 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
3連単 | 1-3-2 | ¥1,440 | 4 |
3連複 | 1=2=3 | ¥420 | 1 |
2連単 | 1-3 | ¥440 | 2 |
2連複 | 1=3 | ¥350 | 2 |
拡連複 | 1=3 | ¥150 | 2 |
1=2 | ¥140 | 1 | |
2=3 | ¥310 | 6 | |
単勝 | 1 | ¥130 | |
複勝 | 1 | ¥100 | |
3 | ¥210 |
3連単は120組中、4番人気で14.4倍となりました。
単勝オッズが1.3倍と1号艇にしては高かったのではないかと思います。
当たった人が多い分、配当も低めでした。
柳沢 一(やなぎさわ はじめ)プロフィール
SGグランドチャンピオンを制した登録番号4074の柳沢一のプロフィール・詳細をご覧ください。
登録番号 | 4074 |
---|---|
生年月日 | 1981/04/06 |
身長 | 165cm |
体重 | 53kg |
血液型 | AB型 |
支部 | 愛知 |
出身地 | 愛知県 |
登録期 | 86期 |
級別 | A1級 |
親戚の薦めでボートレーサーになったという柳沢ですが剣道2段の持ち主でもあります。
趣味は車やバイクで好きな食べ物は焼き肉とごくごく一般の男性といったイメージですがボートに乗るとその顔は変わります。
2000年5月13日、柳沢が19歳の時に地元・愛知県の蒲郡競艇場でデビューを果たしました。
その一ヶ月後の6月11日には平和島競艇で初優勝を飾ります。
デビューから一ヶ月で優勝というのは非常に早いペースということもありこの頃からすでに期待されていました。
2007年には江戸川競艇場でのモーターボート大賞でG1初優勝を獲得し、その年の賞金王決定戦(グランプリ)のシリーズ戦に出場して念願のSG初出場を達成しました。
そして2019年グランドチャンピオンを優勝し悲願のSG初優勝となりました。
ボートレーサーとしての目標に“SG優勝”を掲げていただけに今回の優勝はさぞ嬉しかったことでしょう。
グランドチャンピオン勝利者インタビュー
グランドチャンピオンで優勝した柳沢一選手の勝利者インタビューを文字に書き起こしたものです。
◆調整は?
師匠の原田幸哉さんと相談しながら叩いてたんですけど。
◆昨日までとの違いは??
そんなになかったですね。乗り心地重視にしてよかったと思います。
◆練習はオールスロー、枠なりでしたが
本当は普通の進入がいいですけどね。でも皆がスローならしょうがないですし。
◆スリットは?
全速では行けませんでしたね(コンマ01?
◆フライングについては
切ってるとは思わなかったですね。早いけど、入ってるだろうなと思って行っちゃいました。
◆1マークでは
正直ちょっと差されてたので、びっくりしましたね。
◆最後は同期の萩原秀人選手とワンツーでした
そうですね。
◆中野次郎選手も特別選抜戦イン速攻でしたが
そうですね。上手に回っていたのでお手本にしました。
◆後半に向けてどんな年にしたい?
いつもと変わらず、ちゃんと仕事します。常に向上心を持って取り組むだけですね。
◆この喜びは誰に一番最初に伝えたい??
伝えたい人はいっぱいいますので、一番とかは決められないですね。最後まで残っていただいてありがとうございました。優勝することができました。これからも一走一走、まあ、いつもいつも活躍できるわけじゃないですけど、一生懸命最善を尽くして走ることだけはお約束できますので、これからも応援よろしくお願いします。
次走、柳沢選手は2019年6月29日常滑競艇場の一般戦(ウィンボとこなめ開設10周年記念競走)に出走します。
SGでは8月27日から大村競艇で開催されるボートレースメモリアルに出走予定となるので予想にしっかりと入れておいたほうがいいでしょう。次回の活躍にも期待しています!
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