公営競技は最後までなにがあるか分かりません。
2018年のヤングダービーもまた、例外ではなかったようです。
目次
関浩哉 競艇初優勝はPG1ヤングダービー
一般戦への優出(優勝戦出場)は7回。
グレード(G3など)で優勝戦に出場したことすらありませんでした。
関浩哉選手は23歳と非常に若いので当然です。
そんな関浩哉選手が一般戦以外初の優勝戦において、見事優勝を勝ち取りました!
しかもその舞台がプレミアムG1【ヤングダービー】だったという事には全員が驚いたことでしょう。
一般戦を含めて初めて優勝したレースがPG1のヤングダービーという史上2人目の快挙を達成しました。
まずは第五回ヤングダービーの優勝戦の結果や配当をご覧ください。
第5回ヤングダービー 優勝戦出走表
女子選手の大山千広選手が5枠に入りました。
A1階級選手は3名ですがその中でも4号艇羽野直也選手は昨年のG1大村周年記念を制しており、様々なG1レースにも出場している優秀選手です。
スタート展示では6号艇A1階級の安河内 将選手が3コースに進入し、126345の順となりました。
実際のスタートでは3号艇木下翔太選手がコース取りさせまいと123645の順となりました。
それにしても1号艇関浩哉選手は早すぎるスタートで一歩間違えたらフライング失格となっていたのに随分と攻めた印象がありました。
結果・配当
コース取りに成功した6号艇安河内将が3着になり、3連単は1-2-6の結果となりました。
着 | 枠 | 登番/選手 | タイム |
1 | 1 | 4851 関 浩哉 | 1’47″8 |
2 | 2 | 4754 松尾 充 | 1’49″9 |
3 | 6 | 4734 安河内 将 | 1’52″1 |
4 | 4 | 4831 羽野 直也 | 1’53″7 |
5 | 3 | 4659 木下 翔太 | |
6 | 5 | 4885 大山 千広 |
A2階級の選手が1コース・2コースにいたので予想は簡単ではありませんでした。
2着には2枠松尾充選手が入ったのですがこの選手も優勝未経験だったので優勝していれば初優勝がヤングダービーとなるところでした。
勝式 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
3連単 | 1-2-6 | ¥2,270 | 5 |
3連複 | 1=2=6 | ¥890 | 5 |
2連単 | 1-2 | ¥570 | 2 |
2連複 | 1=2 | ¥440 | 2 |
拡連複 | 1=2 | ¥200 | 1 |
1=6 | ¥270 | 4 | |
2=6 | ¥390 | 7 | |
単勝 | 1 | ¥180 | |
複勝 | 1 | ¥160 | |
2 | ¥620 |
1着だった1号艇には単勝オッズ1.8倍と高い配当がつきました。
3連単は120通りある中の5番人気で2,270円の配当でした。
ヤングダービー関浩哉選手インタビュー
優勝戦での関浩哉選手のインタビューです。
コンマ02です
「早すぎっすね。早いとは思ったんですけど、残ってくれてよかったですね。スタートも自信がないと優勝戦じゃ絶対失敗するなと思ったので、もうスタートだけは自信持って行きました。」
2号艇・松尾充選手がすごい展示タイムでした
「6.56ぐらいですね。バックであのまま真っ直ぐ走っていたらかかっていたかもしれないですけど、ちょっとそこ怖かったですね。」
ゴールの瞬間は?
「実感がないですね。ようやく初優勝出来たんですけど、この舞台で出来て、何ですかね自分なんかがしていいんかなって今思っているんですけど。」
選手を目指した動機は?
「高校生の時に自分の祖父に勧められてこの業界を知って、それがきっかけですね。最初見たレースが桐生でSGやってたんですけど、2012年に。それが最初に見に行ったレースだったんですけど、もう感動して、この仕事をやろうってそこで決心がついたときやったですね。色々な人の支えあって選手になれてここに立てました。周りの先輩とか同期からは「まだ外走っているの?」とか「早く内入った方がいいんじゃないの」って言われた時もありましたけど。自分の中でも葛藤した時はありましたけど、しっかり師匠の教えを守ってやってきてよかったですね。」
師匠は
「群馬の土屋太朗さんです。ここ来る前、毒島誠さんに「焦らずやれば優勝も出来るし、大きい舞台でも勝つことが出来る」と言われたので、背中も押してもらって。で、ここ浜名湖に来て。あの人のパワーすごいんですかね、もうラッキーラッキーでここまで来れましたね。」
そしてファンの声援や後押し
「本当にありがとうございます。自分だけの力だったらもう絶対ここまでは来れていないと思うので本当に感謝したいです。ありがとうございました。」
賞金ランキング58位です
「あと三国G3と、江戸川のG2。もうフライング休み入っちゃうのでそこでしっかり。F持ちで今日もコンマ02行っちゃうってところなんですけど、ヤバイですね。F2が近いので気を付けます。」
新鋭王座決定戦で原田幸哉選手が24歳3ヶ月の記録を抜いて、23歳10ヶ月でこのG1タイトルです
「昨日記者さんから言われて、そこで知りました。最後まで残っていただきありがとうございました。応援していただきありがとうございました。これからももっともっといいレースを提供していくので、自分が出ているレースがあったらよかったら見てください。いいレースします。応援のほどよろしくお願いします。」
若いのに受け答えがしっかりしている関浩哉選手、初の優勝インタビューがPG1のヤングダービーにも関わらず素晴らしい受け答えでした。
ヤングダービー歴代優勝選手
今回優勝した関浩哉選手が加わった歴代のヤングダービー優勝選手をご覧ください。
年 | 開催地 | タイトル | 優勝選手 | 年齢 | 決まり手 |
---|---|---|---|---|---|
2014年 | 戸田 | 第1回ヤングダービー | 桐生順平 | 27 | 恵まれ |
2015年 | 尼崎 | 第2回ヤングダービー | 松田祐季 | 29 | 逃げ |
2016年 | 常滑 | 第3回ヤングダービー | 松田大志郎 | 28 | 逃げ |
2017年 | 蒲郡 | 第4回ヤングダービー | 中田竜太 | 29 | 逃げ |
2018年 | 浜名湖 | 第5回ヤングダービー | 関浩哉 | 23 | 逃げ |
今まで27歳以上の選手が優勝していましたが関浩哉選手が優勝したことでヤングダービー優勝選手の平均年齢は27.2歳となりました。
2019年も超が付くほどの若手選手が優勝する可能性もあるので名前を見慣れない選手にも要注目です。
第5回ヤングダービーの売上金額
6日間で行われたヤングダービーですが2018年の売上は51億2794万7400円でした。
目標金額は54億円に設定されていましたが2018年は目標達成とはなりませんでした。
2017年は目標60億円に対して62億7380万8400円。
2018年に目標を達成できなかった理由を運営サイドは模索していくことでしょう。
関 浩哉選手プロフィールなど
関浩哉(せき ひろや)
1994年11月16日生まれの23歳で群馬県立吉井高卒業を卒業した群馬支部の選手。
登録番号 | 4851 |
---|---|
生年月日 | 1994/11/16 |
身長 | 157cm |
体重 | 51kg |
血液型 | O型 |
支部 | 群馬 |
出身地 | 群馬県 |
登録期 | 115期 |
級別 | A2級 |
2014年11月にデビューをしてから3年間はダッシュ1本で勝負をし、2018年前期にA2階級に昇格しました。
同じく群馬支部の先輩、毒島誠選手のツイッターから関浩哉選手の情報を見つけることができました!
昨日はずっと待ちに待ってた前橋トライアスロン。僕は風邪回復が遅く発案者が欠場(笑)みんなめっちゃ頑張ってかっこよかった😊#萬正嗣 #関浩哉 #富沢祐作 #毒島幸美 #前トラ #前橋トライアスロン #チームボート pic.twitter.com/ORESLRtW5l
— Makoto Busujima (@busujima4238) 2018年9月17日
どうやら毒島誠選手が発起人となり群馬支部の選手でトライアスロンにも参加していたようです。(毒島選手は風邪で欠場)
ヤングダービーの表彰式のあとにはピットで水神祭が行われ、地元群馬支部の椎名豊選手や同期の仲谷颯仁選手・野中一平選手らと大いに盛り上がっていました。
スポーツ万能でかっこよさの中に謙虚さ、そしてどこかまだ幼さ故に可愛さが垣間見える関浩哉選手のファンは今回で相当増えたことでしょう。
関浩哉選手の今後の活躍にも期待しています!
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