競艇はスタートラインを通過し、第1ターンマークと第2ターンマークを旋回する形でコースを反時計回りで3周するレースです。
特例になり、周回数や距離が異なるケースがあることをご存知でしたか?
ボートレース:荒天時は2周に変更
1周600mのコースを反時計回りで3周することで1800mとなりその着順を競うのが競艇の基本です。
競艇が反時計回りの理由
日本全国で24の開催地が存在している競艇ですがどの競艇場においてもコースはすべて反時計回りとなっています。
何箇所かは差別化を図るためにも時計回りコースでもいいと思ってしまいますよね。
しかしこれにはしっかりとした理由があるのです。
世界共通の水上での交通ルールがあるためです。
そのルールで船舶は大きさを問わずすべて右側通行と決められているのです。
そのため、新しく開催地を作る場合は反時計回りのコースを前提にスタンドや大型映像装置を作らなければいけません。
レースの距離は臨機応変に変更される
第1ターンマークと第2ターンマークの間は300mとなり300m+300mで1周600mとなりますが、実際にはターンマークから少し離れて周るので距離は長くなります。アウトコースになるほどその距離は長くなりやすいです。
基本的に1800mとちょっとの距離で勝負が決まります。
しかし、時には2周1200mに変更されるケースもあるのです。
風速が強かったり波が強く競走水面が荒れている場合については安定板を付けた上で周回数を2周にして1200mとして開催されます。
周回展示も短縮
前のレースが終了した後に行われるスタート展示。
ピットから待機行動やスタートまで実際のレースと同じようにリハーサルをしますがこれをスタート展示と言います。
そのまま周回展示となりますが、1号艇~6号艇までの各選手がコースを2周して観客にモーターや選手の調子を見せます。
この周回展示においても荒天で本番を2周1200mにする場合は1周だけとなります。
尚、周回展示が1周の場合は必ずレースは1200mで開催されることになっています。
周回数が減った場合に影響する結果
1周、すなわちレースの3分の1もの距離が短縮された場合、結果にはどのように影響されてくるのでしょう。
1コースの逃げは決まりやすくなります。
競艇ではターンマークが抜きどころとなり、直線で抜くことはほとんどありません。
そのため、2コースから6コースでスタートを切った選手は差す(まくる)チャンスが減るので不利となります。
そうなると2周1200mで開催される際の舟券は1号艇軸で人気の高い3連単に決まると思われがちです。
しかしここで気をつけなければいけない点があります。
レースが2周に短縮されている時点で水面は大荒れとなっているのです。
2周だからといって1号艇ばかりを予想しても勝てるとは限らないので注意しましょう。
荒天時に周回の数が2周に変更された時の予想はハイリスクハイリターンとなるので覚えておいて下さい!
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