2016年の12月から1年以上を空けて2018年1月末、そして間を空けることなくこの4月に開催された唐津の周年記念競走。
優勝戦の結果や払い戻し、ありえないスタート事故が発生した様子などを書いていきます。
からつ周年 優勝戦でありえないスタート事故
タイトル:G1全日本王者決定戦(開設65周年記念)
開催日:2018/4/3~4/8の6日間
開催地:ボートレースからつ(佐賀県)
優勝戦結果・払い戻し
優勝戦では本開催で4回の1着を取り今年すでに唐津の周年記念競争(全日本王者決定戦 ※前回開催は1月)と児島の中国地区選手権のG1を2レースも制覇している前本泰和選手が1号艇に枠入り。
唐津での競走成績は一番高く単勝オッズは1.3倍と絶大なる人気でした。
地元(佐賀)選手は4号艇の峰竜太と6号艇の宮地元輝選手の2名。
スタート展示は6号艇の宮地が2コースに入り込み優勝にむけて徹底的に攻めていきました。
しかし攻めすぎたことが原因で結果はひどいものとなりました。
着 | 枠 | 選手 | タイム |
1 | 5 | 4296 岡崎 恭裕 | 1’48″0 |
2 | 3 | 4238 毒島 誠 | 1’49″6 |
3 | 4 | 4320 峰 竜太 | 1’50″8 |
4 | 2 | 3422 服部 幸男 | 1’53″1 |
F | 1 | 3573 前本 泰和 | |
F | 6 | 4445 宮地 元輝 |
インの1号艇前本と6号艇宮地がフライング失格。
G1、しかも優勝戦で最も期待されているインの2艇がフライングは中々起こることではないです。
払い戻し結果
勝式 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
3連単 | 5-3-4 | ¥1,200 | 6 |
3連複 | 3=4=5 | ¥140 | 1 |
2連単 | 5-3 | ¥1,060 | 6 |
2連複 | 3=5 | ¥450 | 3 |
拡連複 | 3=5 | ¥130 | 4 |
4=5 | ¥120 | 2 | |
3=4 | ¥110 | 1 | |
単勝 | 5 | ¥300 | |
複勝 | 5 | ¥160 | |
3 | ¥100 |
フライングがなく5-3-4の順で決着していた場合、3連単は119.7倍(11,970円)と万舟になっていました。
当たった人はたったの12倍(1,200円)を手に喜んで…わけありませんね。
フライングの原因は宮地元輝選手
スタート展示においては6号艇宮地選手は4コースからのスタートとなりました。
地元のエース、峰竜太は追いやられる形で6コースからの不利なスタートでした。
しかし、本番では6号艇宮地選手が絶対にインに入るという気持ちで挑み、スタートの位置が深い侵入となり、宮地選手は非常識なコンマ05のフライングに。
優勝戦のスタートまでの展示を画像で分析していきます。
フライングとなった原因検証
通常であれば6号艇宮地選手は大外の6コースからのスタートとなります。
しかしスタート展示においてどの艇よりも前に前に出たい気持ちが早速出ていました。
緑の宮地選手がインを目掛けて最内枠を取ろうとしていますがそれを阻止する1号艇前本選手。
激しく続く1コース取り。こうしているうちにもスタートからの距離はどんどん短くなっていきます。
スタートまでの距離が短くなればエンジンをフルの状態でスタートを切ることができないだけではなく、普段と違う位置からのスタートでタイミングを掴むことが出来ないのです。
結果として、6号艇の宮地選手のスタート位置は100mを切りました。
1号艇前元選手も102mくらいからのスタート。
通常、120~130mの位置からのスタートとなります。
結果として2人が揃ってフライングとなり、レースは大混乱となりました。
なお、第一ターンマークを回った後にフライングの判定があり、他の選手がターンを目指す中、宮地選手と前本選手が戻っていく姿はとてもシュールでした。
風速5mの横からの風も影響したのでしょう。
今回のスタート事故(失格)はG1の優勝戦だったため、一定期間SG・プレミアムGI・GI・GIIレースの出走が出来なくなりました。死活問題となるスタート事故ですが競技場側からしても大きな損失となるので致し方ないかもしれません。
前日の最終レースでもフライング事故
開催5日目の最終12R。
ここでもフライングは起きていました。
篠崎元志選手と桐生順平選手が揃ってフライング失格となりました。
期待されていた2人に関わる舟券はすべて払い戻しとなり、売上金額に大きく影響が出たことでしょう。
3連単770円の払い戻しでしたが、フライングがなかった場合、4-2-5の3連単オッズは91.6倍と万舟券の一歩手前だけだったに当たった人も当たった気がしなかったことでしょう…。
優勝に恵まれた岡崎恭裕選手
2月に開催された週刊実話杯(一般戦)の優勝戦では3コースから1号艇のフライングに恵まれて優勝となりましたが、唐津周年記念競走においても恵まれて今年2勝目を挙げました。
今年、一番運のいい男かもしれません。
過去にはSG笹川賞でも優勝した経歴がある選手なので今年、さらなる活躍に注目です。
コメント
どんどん激しい進入をしないと面白くない罰則も厳しすぎる売り上げなんて俺たちはかんけいないからね。(笑)もっと昔見たいのレースがないとつまらない。