アウト屋とは
競艇ではインコースが最も有利となっており、アウトコースの6号艇が勝てる率は極端に低くなっています。スタートから最初のコーナーで6号艇が先頭を握れるはずもなく、6号艇が1着になる率は平均して5%。
この勝率の低いアウトコースに進んで侵入するのがアウト屋。
通常はピットアウト直後でインコースを狙った方が優勝できる確率も上がるんですけどあえてアウト屋になる意図は…
選手のスタイル
新人時代、先輩選手にインコースを譲らないといけないため遠慮をしてアウトコースに周っていたらそれがピッタリとハマるようになったケースや、面倒な駆け引きなくスタートのタイミングに全神経を集中させられるからなど理由はさまざま。
競艇予想をしている側は「アウトコースなら勝てないだろうから買うのを控えよう」と思って当然ですよね。
しかしアウト屋は単にアウトコースを走っているわけではありません。
ピットスタートを決めてインコースに切り込み、波をたたせて影響を与えてくるのです。
スタートが下手な選手はアウト屋になれませんし、そもそもなろうとも思っていないでしょう。
そんなアウト屋でもっとも有名なのが阿波 勝哉選手。
例え1号艇だったとしても必ず6コースから進入するほど徹底している根っからのアウト屋。得意戦法の捲りを駆使します。また、エンジンに関しても独自の仕様で整備を行っていた選手です。
2011年にはボートレース平和島において「真夏のダッシュ島!グランプリ~アウト屋からの挑戦状~」とアウト屋限定のレースなどが開催されたくらい、アウト屋の熱狂的なファンも多いのですが、2012選手個人の持ちプロペラ制度が廃止されてからは成績も低迷している模様です。
阿波選手以外にもアウト屋は存在しますが高度なスタートと捲りを必要とします。
更に現在ではルールや制度が厳しくなったためアウト屋は減少しているようです。
もっと選手の個性やスタイルを活かせるようにある程度、ルールは解放してもらいたいものですね。
注目記事