2021年3月23日より開幕する【SGボートレースクラシック】の開催場である、ボートレース福岡は、他場と比べ特異な傾向があります。
イン勝率や3枠1着率、オリジナル展示タイム等、ボートレース福岡の傾向と対策を頭に入れておく事で予想的中へ繋がります。
この記事ではクラシックで勝つための徹底攻略を紹介していきます。
目次
ボートレース福岡の舟券攻略の為のチェックポイント
展示タイムが舟券に直結
24場の中で福岡が最も展示タイムと舟券が直結するレース場かもしれません。昨年5月からは周回タイム等のオリジナルタイムも公式HP上で発表しているので、見て損はありません。
軸で迷った時は展示タイムが良い方を買うのが◎
パワー機の信頼は◎
海水面で間にが出るレース場なので、非力なエンジンだと波を越えられずターン出口で失速してしまうので、舟券はシンプルにパワーのあるエンジンから組み立てるのが◎
福岡巧者が狙い目
1M付近に独特のうねりが発生する水面故に得意、不得意がはっきり分かれる為、遠征陣よりもうねりになれている地元選手が力を発揮しやすい水面です。
超抜ボートをチェック
毎年1~2艇ほどエンジン素性をワンランク引き上げる超抜ボートが出現するので、良機とセットになれば鬼に金棒。仮に低調機でも懲罰ボートなら軽視は禁物です。。
迷ったらとにかく3コースが狙い目
インと3コースしか勝たない日も珍しくない程に3コースが強い福岡。
3コースを狙う時のポイントは干潮時の静水面なので、勝負どころを分かっている地元選手ならスタートを踏み込むので激熱です。
4カドまくりのスジ券が決まりづらい
4カドの選手がまくって5コースの選手が続くいわゆる「スジ券」が意外と決まりづらい。
ホーム側の水面がひろい為、一度まくられた選手の立て直しが可能になります。
6コースからの舟券絡みは期待度×
6コース1着率は1%以下。よほどの展開に恵まれなければ頭までくるのは難しいと言えるので、舟券に絡むにも機力の裏付けは必須。
機力不足の6コースは基本手には消していいと言えます。
以上をのポイントを踏まえ、攻略ポイントをチェックしていきましょう!
ボートレース福岡の水面傾向
以前はインが弱い水面として知られていた福岡ですが、最近でのイン勝率は全国平均並まで上がってきているので注意が必要です。
ですが、まだ本質的にインが苦戦傾向なのは間違いありません。
その理由はうねりもありますが、2マークから1マークにかけての斜度にあり、2マークはスタンドから77.5メートルと全場の中でもトップ級の広さにあります。
1マークは50メートルでその差は27.5メートルあり、そのためスタートの時はイン艇は進行方向に対しかなり右斜めに走る事になるので、先マイするにはかなり急角度な旋回を求められる為、実力がない選手にとてっては苦しく、1日の中でも前半戦のインは飛びやすく、3コースに関しては全国一決まる水面でもあります。
インコースがあっさり負けるケースはスリットで叩かれた時で、トップスタートの1着率は35.2%と全国平均を上回っているため、福岡ではスタート巧者に注目です!
オリジナル展示タイムでの機力に注目
ボートレース福岡では2020年5月1日より、オリジナルタイムデータ提供を開始しています。
以前からある展示タイムを加えるとタイムデータは4種類と豊富になりエンジンの気配を客観的に把握するためには欠かせないものとなりました。
その新たに提供されたタイムデータは「一周タイム」「まわり足タイム」「直線タイム」の3つ。
4つのオリジナルタイムの特徴
展示タイムを合わせた4つのオリジナルタイムの特徴は以下になります。
周り足タイム…ターン周りを中心とした足の評価が可能。ターンが上手い選手はタイムが出やすいが、エンジンが良い時も出る。出足系統。
直線タイム…ターンの出口から最高速になるまでの中間速を表す。スタート時の行き足にも関係するため、重要なタイムになる。
展示タイム…従来からあるお馴染みのタイム。基本的に伸びを表すものだが、福岡の測定位置は他場と異なる。
まわり足タイムは文字通りまわり足の良し悪しを判定していて、うねりやコースが独特の福岡ではこのまわり足はレースで重要になってきます。
とっさのハンドルが求められるコースでもあるため、まわり足タイムが良ければ結果的に着順が上がるケースもあります。
直線タイムは伸びと勘違いしやすいですが、判定ポイントはターンの出口から最高速に達するまでの足で中間速を表し、スタート時には行き足の部分でもあります。
この足が良いと実戦速やスタートがしやすいため、最近はこの足を重視している選手も多く、繋がりの良さも影響してきますが、関節でのこの足はなかなかつかない事もあります。
基本的には元々出ているエンジンが直線タイムを出す傾向にあり、一周タイムは総合的な足評価。
一周タイムが出ていれば気配が悪い事はありません。
展示タイムは基本的に伸びを表し、福岡では他場と判定位置が異なる為、独特の傾向を示しています。
4つのタイムを見比べれば選手の気配は察知可能で、一周タイムでは出足系統、直線タイムは中間的な足の良さ、展示タイムでは伸びの良さを判定でき、選手のコメントを参考すれば足の判定はより正確になる事は間違いありません。
進入コース別各種タイムトップの入着率をチェックしておきましょう。
集計期間:2020年5月~2021年2月4日
3コースが各種タイムトップになった時の1着率がインに次いで高いのもボートレース福岡の特徴と言えます。
展示タイムは全国一の信頼度
最近は自動測定レース場も増えてきましたが、ボートレース福岡が信頼度においては長い間安定して上位に君臨してきた理由は、他場と異なる測定位置が影響しています。
トップ展示艇の1着率は32.1%と抜けて高く全国で1位。2位の徳山も実は測定位置が福岡同様に手前に設定されていて、測定位置がずれているのは全国でこの2場のみ。
最下位の尼崎は22.3%しかなく、福岡との差は歴然。これだけの信頼度があるわけなので展示タイムをチェックしない理由はありません。
スリットの足にも大きく影響し、スリット近辺の足の良さは伸びだけではなく、スリットの少し手前から加速していく必要があるので、福岡の展示タイムはまさにそんな足を示したものと言って間違いありません。
また、調整が合ってくる予選最終日の4日目になるとトップ展示艇の1着率は36.6%まで跳ね上がり、逆に5位、6位のタイムは4%を割っているのも見逃せません。
福岡の展示タイムの信頼性にはもう一つ秘密があり、それが測定位置。
他場はバックスリット裏からの後半150メートルを測定しますが、福岡は通常よりも60メートル手前から測定しています。
これによって最高速の伸びだけではなく、その少し手前の足も測定している事がわかります。
展示タイムが良ければ他場よりも結果が出やすいのはやはり測定位置が関係していると思われます。
レースのキーとなるのは3コース
ボートレース福岡の3コースは最強と言われています。
イン強化によってその強さは下がってきているとはいえ、今でも福岡の3コースはどんなレースにおいてもキーとなるコースです。
その3コースの動きをしっかりと見極める事で福岡攻略は成功します。
福岡の3コース1着率は全国1位
福岡の3コース1着率は全国トップ級の高さを誇っていて、集計期間によって多少上下はしますが、全国一強いと言っていいでしょう。
2020年1月からの集計では16.8%と言う数字を示しており、戸田とともに他を圧倒しています。
インが強くなってきた昨今でも、火を噴くのはこの3コースであり、波乱のきっかけになるのも3コース、決まりての主体はまくりで、スリットから一気の攻めが多いですが、機力がない場合はターンで流れる事もしばしば見受けられます。
しかし、そんな時でも3コースの仕掛けが契機となって、外コースの1着を演出することも。
まくり決着が多く、意外と2着にはインコースが残るのも福岡の特徴です。
まくり切りでインを消したいところですが、イン2着率は33.1%と最も高いため安易に切るのは早計、またこれも意外ですが、4コース2着が減ってきています。
ひとつ外なので展開的に恵まれそうですが、最近は4コースよりもさらにひとつ外の5コースが2着に来やすい事も特徴です。
落として最内を差す4コースよりもスピードを付けた5コースのまくり差しの方が現在は幅を利かせています。
ただし、大外6コース2着だけは3.7%と低すぎるために狙わない方が無難かもしれません。
福岡は①頭の回収率100超えが多い
全国平均まで勝率を挙げているインですが、イメージ的にもインからの舟券が過剰に売れる事は少なく、そのため、イン1着の舟券は以外とおいしい。
3コースの強さ、イン勝率の上昇なども手伝って、福岡の①-③-④は全国一回収率が高い買い目になっています。
回収率は破格の110%で、全国で唯一100%越えを記録している事から、「買い」な事は明らかですね。
さらに条件を絞り込んでいけば回収率はもっと上がってきます。
基本的に前半戦はインが弱いので狙うなら後半戦、特に10R以降になります。
10R~12Rの【①-③-④】頭の回収率は147.6%
上記の表を見てわかる通り、福岡のインは100%を超える出目が多く、
①-②-⑤⇒103.1%
①-③-⑥⇒147.3%
①-⑥-②⇒102.0%
など他場には見られない特徴があります。
10R以降になれば①-③系が大きな狙い目となり、①-③-②も回収率121.1%に上がってきます。
①-③の回収率が高くなってきますが、注目はメンバー構成。
3コースに強い選手が入った場合よりも少し格落ちの選手が入った方がより狙い目となります。
そもそも3コースが効くと言う特性があるので、3コースに入っただけで割増しとなり、格落ちで人気をさげるような場面では逆に買いの材料となります。
直近のモーター情報
近代のボートレースで重要と言われているモーターの2連対立ベスト10をチェックしていきましょう。
ボートレース福岡ではモーターは2020年8月から使用されていて、相場は固まってきていましたが、ここにきて変化が出てきましたのでチェックが必須です。
番号 | 2連対率 | 勝率 | 優出 | 優勝 |
65 | 57% | 6.68 | 5 | 3 |
28 | 52% | 6.45 | 4 | 1 |
30 | 51% | 6.36 | 1 | 0 |
46 | 49% | 6.51 | 4 | 0 |
72 | 46% | 6.27 | 5 | 1 |
24 | 45% | 6.16 | 4 | 1 |
13 | 44% | 5.95 | 6 | 1 |
14 | 44% | 5.63 | 3 | 0 |
62 | 42% | 5.84 | 4 | 1 |
37 | 40% | 5.61 | 1 | 0 |
集計期間:2020年8月~2021年2月25日
注目は65号モーター
長い間ダブルエースとして君臨してきたのが、【30号】【72号】で、ともにハイレベルな行き足を今でも維持はしていますが、【30号】は1月低調機節になり、【72号】も正月シリーズで岡崎恭裕が優出を果たしたものの、抜けた足にはなりませんでした。
そこでトップに躍り出たのが、【65号】です。
もともと、初使用前に計測する検定タイムはトップで、注目されていたモーターではありましたが、昨年11月のG167周年で吉川元浩に圧勝Vをもたらして以降は一気に本格化し、正月シリーズでは青木幸太郎が捲り連発で優勝。
続く一般戦でも前田将太が別格の足に仕上げました。特に行き足から伸びの良さが際立っています。
3月23日より開催されるSGボートレースクラシックではどの選手が【65号】を引くか注目です。
ボートレース福岡(福岡競艇場)概要
近場にはヤフオクドームや拘束環状線があるなど都市型競艇場。
第一ターンマーク部分が川の河口部に突き出ている珍しいコース。このため、コース中央からのまくりが決まりやすい。
・モーター → 減音
・水質 → 汽水
・干満差 → あり
・レコード → 1.43.5 茅原 悠紀 2014/12/07
所在地 | 〒810-0071 福岡県福岡市中央区那の津1-7-5 |
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電話番号 | 092-771-6061 |
交通・ アクセス | ・地下鉄天神駅から徒歩約10分 ・西鉄福岡(天神)駅から徒歩約15分 ・地下鉄天神駅までは、福岡空港から11分、JR博多駅から5分(いずれも地下鉄利用) ・福岡都市高速道路天神北出入口すぐ |
WEB サイト | http://www.boatrace-fukuoka.com/ |
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