クイーンズクライマックス優勝戦、別名賞金女王決定戦競走。
プレミアムGIに指定された豪華なレース。
2015年12月31日、大晦日に福岡で開催されたこのクイーンズクライマックス優勝戦で信じられないことが起きました。
2015/12/31 12R出走表
1号艇の三浦を除き全員がA1階級。
モーターの差もほとんどありません。三浦選手はA2選手ながらも実力はほぼA1階級と言っても過言ではありませんでした。
年の瀬の大一番。
しかもプレミアムG1という階級のため舟券の売上金も予想を上回るものとなりました。
1番人気は1号艇三浦選手。
逃げが期待されていました。
しかし結果は…
1号艇三浦選手はわずか0.2秒フライングをしてしまったのです。0.01秒でもフライングをすると失格となってしまう競艇です。
結果はもちろん”失格”扱いとなり、1号艇に絡む舟券はすべて返還となりました。
着 | 枠 | 選手 | タイム |
1 | 4 | 川野 芽唯 | 1’46’6 |
2 | 6 | 平高 奈菜 | 1’48’8 |
3 | 3 | 寺田 千恵 | 1’49’3 |
4 | 5 | 大瀧 明日香 | 1’50’7 |
5 | 2 | 鎌倉 涼 | |
F | 1 | 三浦 永理 |
フライングの理由は?
選手の腕といえばそれまでですが、このレースは特に特別なレースでした。
1枠からのスタート、そして自分以外すべてA1階級選手、さらには優勝賞金は1000万円。
様々な条件が選手の精神状態を平静に保てなくさせフライングという結果になったのだと思います。
返還された金額は10億4千万円。その割合はなんと売上の81.2%。
舟券を買っていた人は「もしかしたら当たってた」と思うのが当然です。
三浦選手も後悔の2文字しかなかったはず。
そして一番ダメージを受けていそうなのが競艇場、すなわち運営側。
10億円というとてつもない売上金の返還とは…
払戻金は75%のため、約2億6千万円残るはずだったお金が消えてしまったわけです。
さらに返還金額が上回るレースが存在
宮島第12回グランドチャンピオン決定戦競走
こちらはなんと【SG】の優勝戦におけるフライング。
しかも1番人気・2番人気の1号艇と2号艇が揃って仲良くフライング。
フライングは0.07秒と0.09秒という目視で判断できないものでした。
これはどちらかにつられる感じで2艇がフライングしてしまったのだと思います。
結果は以下の通り
着 | 枠 | 選手 | タイム |
1 | 3 | 今垣光太郎 | 1.47.2 |
2 | 5 | 濱野谷憲吾 | 1.49.7 |
3 | 6 | 伊藤誠二 | 1.50.5 |
4 | 4 | 高浜芳久 | 1.50.5 |
F | 1 | 西島義則 | |
F | 2 | 熊谷直樹 |
売上26億2427万2400円のうち92.8%にあたる24億3513万3800円が返還となりました。
優勝賞金4000万円は3号艇今垣選手の手に。
運営陣はさぞ落ち込むどころではなかったでしょう。…とは言いつつ他のレースで普段たっぷり儲けているはずなので同情はしません。というよりも競艇で一度でも負けたことのある人、すなわちすべての人は運営サイドに同情などはしないと思います(^_^;)
フライングはすべてを悲しませる
それにしても自分が買ってた舟券が返還になるのはかなりショックですよね。
一生懸命時間をかけて予想したのにそれがフライングですべてなかったことになります。
枠なり人気(1号艇1番人気)で1-2-6の2連単ボックスで1号艇がフライングで6-2で決まれば嬉しいパターンになりそうですがそんなことはほぼありえません。
選手へのペナルティはフライング1本で30日間の出場停止、2本で60日の出場停止ですがこれを甘いとみるか厳しいと見るかは人それぞれといったところでしょうか。
プロという立場なのでファンを悲しませないためにも出来る限りフライングだけには気をつけてほしいですね。
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