またまた驚くべき事件が飛び込んできました。
競艇に携わる人口が多いので事件・事故も比例して多くなってしまうのは当然のことです。
2019年8月現在、ボートレーサーだけで1,593人がいます。
新オフィスを六本木に構える一般財団法人BOAT RACE振興会の従業員数は82名、全国に24ある競艇場の職員数も考えると膨大な人数になりそうです。
ちなみに浜名湖競艇場(静岡)の職員数は53名です。
単純計算で1500人前後が競艇関連の職員として働いています。
平成30年のボートレースの売上は1兆3,727億9,2640万700円、利用人数は重複しているものの3億2,994万9,887人です。

考えただけで多くの人が携わっている業界なのでそれだけ事件が多いのですが今回は驚くことに現職の警察官による窃盗事件が発覚したので公開していきます。
競艇場に届けられた遺失金をギャンブルに使った警官を逮捕
事件の概要は落とし物(遺失物)の処理を担当している人が落とし物として届けられた現金を使い込んでしまったというものです。
逮捕され、その後窃盗罪で起訴された人物は警視庁府中署会計課係長、小針誠一被告(49歳)でした。
府中という名前でピンときた人も多いことでしょう。
府中市には東京競馬場と多摩川競艇場が存在しています。
2016年の春に府中署に赴任した小針被告ですが遺失物の事務所を担当していました。
届けられた落とし物を預かり、届けてくれた人の名前や現物を管理する部署のことでしょう。
小針被告は競馬で借金があったそうで、東京競馬場や多摩川競艇場から届けられた遺失物・遺失金を使い込んで返済に充てようと考えていました。
警官であってもやはり人間、競馬で借金という意外な一面がある人もいるのですね。
小針被告は赴任して数ヶ月の秋頃から数十回に渡って盗みを続けていたようです。
競馬場や競艇場で落とされたお金だったということですが使い込んだお金は201万円だったことが判明しました。
実際にバレていない金額があるとすればさらに高額となることでしょう。
上司も懲戒処分に
2019年4月に当時の小針被告の上司である会計課長(48歳)の報告によって事件が判明しました。
その後、6月に小針被告は逮捕・起訴されているのですが実は上司は1月下旬にはすでに犯行に気がついていたのです。
それにも関わらず4月の報告まで所長らに報告をしなかったということで3ヶ月の停職処分を受けました。
警察署内でそんな事件が、しかも自分が担当する部署の部下が犯行に及びお金を使い込んだともなれば隠そうとする気持ちも出てきてしまうことでしょう。
しかも上司の方が年齢が1歳下ということもあり、関係値から報告しずらかったということもあるのかもしれません。
停職処分を受けた上司はその後、退職されたようですが1人の人間の犯行が上司の人生を変えてしまうという残念な結果となりました。
1月に犯行が発覚した段階で報告をしておけばよかったと上司は何度も後悔したことでしょう。
落とし物のお金の行方
使われたお金の行方ですが競艇場や競馬場で「お金を落とした」と紛失者から問い合わせがあった際に、「届いていません」と対応されていた可能性が高いですね。
落とした本人も届いていなければ仕方ないと思うことでしょう。
届けられたお金のすべてを競馬に使ったということですが、本当の持ち主の元へ戻ることはほぼないと思われます。
結果、一番得をしたのは競馬界だったということになりそうです。

みんなも競艇場で落とし物を拾ったら必ず届け出よう!使ってしまうと逮捕されてしまうぞ!
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