競艇場に脅迫した被告 実刑判決が裁判で確定
2017年3月~4月にかけて徳島県のボートレース鳴門、それに加えてボートレース丸亀に爆破予告をしたりサリンを撒くと脅し、業務を妨害したとして容疑者が逮捕された事件。
動機は特定の女性選手に対する嫌がらせだったわけですが55歳無職・田多井誠一被告の判決が裁判によって確定されました。


事件概要は田多井被告が特定の女性選手が出場するレースにおいて会場に公衆電話から脅迫をしてレースが中止となりました。そして2度めも同じ公衆電話からの脅迫。3回目…その時には警察が公衆電話で張り込みをしていたため、あっけなく逮捕となりました。
同じ公衆電話から脅迫をするとは田多井被告も警察をなめすぎていますね。
1年6ヶ月の実刑判決
簡単に言えば田多井被告を刑務所に入れようとする検察側が懲役2年6月を裁判長に希望しましたが実際は1年6月の刑で確定したということになります。
田多井被告は初犯の可能性が高いものの、威力による業務妨害罪は【3年以下の懲役または50万円以下の罰金】と決められているため、ほとんどが3年以下の懲役と言いながら執行猶予となります。執行猶予とは刑が執行されるまでの間に何か犯罪を犯せばすぐに刑を執行しますよという猶予期間です。ほとんどの場合、刑務所に入りたくないので執行猶予期間中に犯罪を犯すことはなく、結果として刑務所をま逃れる事が多いようです。
3年以下の懲役の場合は執行猶予がつくことが多く、これがつくかつかないかで大きく変わってきます。刑務所に入りたくないので当然ですが…
しかし今回、田多井被告は執行猶予はなく、1年6ヶ月の実刑判決となりました。複数の競艇場に犯行予告をしたことや爆破・サリンという脅迫の中でも悪質な予告をしたことからでしょう。
とはいってもまるまる1年6ヶ月刑務所に入ることはほとんどありません。刑務所内で素行が悪かったりすればまるまる入ることになりますが、大抵の場合は刑務所の規模にもよりますが5分の1~6分の1の刑期を残して仮釈放されます。
身元引受人がいることが前提ですがしっかりと作業を行っていたりいい行いが目につけば3分の1を残して仮釈放になることもあります。
実際に爆破予告がされた時の会場内の動画
パニックになっていることは一目瞭然。実際に爆破予告(サリンをばらまく)が届き、主催者が観客を避難させようとしています。レースを楽しみにしていた人だけではなく、たくさんの人に迷惑がかかりました。
なお、脅迫があった4月6日に丸亀競艇場で出走した女性選手は遠藤エミ選手、平高奈菜選手の2選手ですがこのどちらかの選手に対しての脅迫だったということが推測されます。
事実確認は取れないためあくまで憶測ですが…
被告の本当の地獄はこれから【損害賠償請求】
何よりも一番の被害はレースの売上金でしょう。
2017/3/12 丸亀:G3オールレディース
2017/3/26 鳴門:ヴィーナスシリーズ第12戦
脅迫によってレースが中断されたわけですが推定売上金額は10億円…
本当の地獄を被告はこれからです。
今回、被告は威力業務妨害罪と言って業務を威力(脅迫)によって妨害させた罪で逮捕されています。
本来作れるはずの売上が作れなかったという罪は存在しておらず、あくまで脅迫によってレースを中止させたことに対しての罪、および実刑です。
この部分が刑事事件の部分です。
本当の地獄はこれからはじまるのでした。
本来作れたはずの売上が作れなくなったどころか、人件費や選手の移動費までありとあらゆる部分まで損害を被ってしまった運営サイド。
競艇に保険があるわけでもなく、補助もないため、請求する先は田多井被告のみ。
「顧問弁護士と関係団体で損害賠償請求の検討などを含めて協議していく」と鳴門競艇の運営もコメントしています。
民事訴訟という裁判がおこされ、最終的に裁判長が「それだけの売上が見込めたなら損害賠償としていくらいくら払いなさい」と判決が出されます。
貯金はもちろん、車・家など持っている財産をすべて差し押さえても払えない金額になるかと思います。
田多井被告が困るほどお金を持っていれば別ですが、お世辞にもお金持ちとは思えません。
…となると損害賠償請求の判決が出たとしても回収できる見込みがないことから結果としてボートレース丸亀・ボートレース鳴門がそれぞれ損をすることになるわけです。
遠回しに言えば各ボートレース場を支えているのは予想をする我々、観客でもあります。
どんなに競艇で負けても犯罪行為に手を染めることだけしませんように…
競艇で負けた金額が話にならないくらいの大きな後悔が先に待っているのでした。
コメント
嫌avネトウヨを尖閣に島流しすれば国益になると思う。