2020年1月8日、持ち込んではいけない携帯電話などの通信機器を開催地へ持ち込み、外部と連絡をとって順位操作を行ったとして元競艇選手の西川昌希(29歳)が名古屋地検特捜部に逮捕されました。

競艇界、前代未聞の大事件として注目されているもののテレビなどでこの事件が触れられていない気がしますがここには“大人の事情”があるのでしょう。
ボートレースCMで膨大な広告費をテレビ局に支払い、各種テレビ番組のスポンサーになっているボートレース振興会なのでテレビ局サイドも「大事なスポンサー様だから悪い事件をニュースで取り扱いたくない」というのが本音なのでしょう。
結果として競艇選手が八百長で逮捕されたという事件はワイドショーや報道番組でほとんど取り扱われていません。
この逮捕された元競艇選手とその親族が2020年1月28日に再逮捕されたという件について詳細を公開していきます。
合計18レースでの八百長が発覚!今後事件が大きく動く可能性も?
2020年1月8日の逮捕容疑は2019年7月2日、ボートレースびわこにおいて自らが出走する2つのレースにおいて親族にスマートフォンで連絡を取り、2番人気で4着に、1番人気で2着になると連絡をし、予めその情報を聞いておいた親族が大量に3連単舟券を購入して不当に利益を得たモーターボート競走法違反容疑で逮捕されました。
逮捕者
元競艇選手:西川昌希(29歳/三重支部/2009年デビュー)
親族:増川遵(53歳/三重県津市/塗装会社員)
3連単舟券→50・3倍と57・3倍
仮に1万円分購入していた場合は50万3000円と57万3000円の払い戻しになります。
相当な金額を購入していたようでこれら2つのレースにおいて不当に600万円の払い戻しを受け、そのうちの半分である300万円を西川容疑者に受け渡していたようです。
西川昌希は1日に稼いだ賞金をギャンブルで使い切るほどのギャンブル狂だったという噂もでています。
親族は(株)三友塗工の社長か
今回逮捕された親族である「増川遵」をインターネットで検索すると
(株)三友塗工が該当しました。
住所は三重県津市一身田豊野1406-145と増川容疑者(三重県津市)と被ることから同一人物の可能性が高いと思われます。
塗装業という点も合致しているのでほぼ確実とまでいえるかもしれません。
出典:異業種ネット(http://e-gyousyu.net/prof13821.html)
埼玉県さいたま市に所在する(株)三友塗工とは関係ありません。
他にも八百長レースが確認され再逮捕
捜査を進めると対象レースは18レースあったことが判明しました。
期間は2019年1月~9月の間で全国10ヶ所のボートレース場で行われたレースで西川容疑者が不正に順位を落として不当に3連単を当てていた模様です。
合計約7000万円を不当に払い戻しか
西川容疑者から予め情報を聞いて3連単舟券を購入していた親族が的中した配当金を西川容疑者と分けていました。
親族が報酬として渡した金額は3425万円だったようです。
逮捕当初、600万円の払い戻しを不当に受け、そのうちの半分を西川容疑者に渡していたという報道がありましたが八百長の分け前は二人で半分だったのではないかと思われます。
となると報酬で渡した金額の2倍に当たる6850万円が実際の払い戻しで受けた金額なのでしょう。
これだけ詳細が出ているということは親族の増川遵容疑者がインターネット経由で舟券を購入していた可能性が高いです。
相当な配当金のため、足がつくことを不安に思わなかったのでしょうか。
合計18レースで八百長をしていたということなので1レースあたりの配当金は約380万円になります。
競艇では100万円を超える配当は窓口でなければ対応してもらえません。
わざわざ他の地域に出向き、各ボートレース場・場外舟券発売所で払い戻しを受けたのではなく、当たれば自動的に口座に振り込まれるテレボートで犯行を行っていた可能性が高いはずです。
選手として真っ向に勝負をしていた方が将来的にも確実にプラスになったのではないかと思われます。
西川昌希は平均年収3500万円と言われるのA1級選手で実力もあっただけにもったいないとしか言いようがありません。
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